【メルボルン1日AAP】 VIC州で昨年、喘息や花粉症の症状が悪化する“雷雨喘息”によって9人が死亡、数千人が喘息を発症した。同州は新たに、雷雨喘息の発生が予想される前3日まで、喘息の危険を知らせる警告システムを導入した。
昨年11月21日の雷雨喘息発生時、看護士のシャンテル・ドゥスーザさんは救急科に勤務していた。自身も喘息の症状を感じながら仕事を続けたドゥスーザさんは、「超現実的で恐ろしい」と当時を語った。
VIC州のヘネシー保健相は、「新たな警告システムによって雷雨喘息を予測し、保健当局を支援する」と説明。同州で草の花粉が発生する10月1日から12月31日まで、花粉量や予想天気、気温や風向き、降雨量などをもとに、低・中・高の3段階で同州の救急アプリから発信される。