【シドニー1日AAP】1日午前6時45分ごろ、シドニー北部のアバロン・ビーチでサーフィンをしていた15歳の少年が、サメに襲撃されて腿に重傷を負った。少年はヘリコプターで王立ノースショア病院に搬送され、緊急外科手術を受けることになっている。
NSW州救急サービスのスポークスマンは「少年は重傷を負っているが、現段階において命に別状はない。傷は広範囲に及んでいる」、「現場で応急処置が施され、鎮痛剤が投与された」、「現在までに分かっていることは、事故当時、少年は父親と一緒にサーフィンをしていたということ」と発表している。
アバロンビーチ・サーフ・ライフセービング・クラブのニック・ミラー氏は、「少年は脚の上部とふくらはぎをかまれていた」と証言しており、ネットワーク・セブンは父親が少年を救出したと報じている。当時、このビーチで他に遊泳している人はいなかった。
シドニーでは深刻なサメ襲撃事故が連発しており、この3週間でこれで3件目となっている。先月11日にはシドニー湾内で、海軍ダイバーのポール・デゲルダーさんが、体長2.7メートルのメジロザメに襲撃されて片手と片脚を失った。その翌日にはサーフィンをしていたグレン・オルギアスさん(33)が体長2.5メートルのホオジロザメに襲撃され、危うく左手を切断する重傷を負った。
サメ襲撃を防ぐため、遊泳する場合は明け方と夕暮れの時間帯を避けるようにと呼びかけられていたにもかかわらず、1日朝に新たな事故が発生した。シドニー湾競泳大会は1日午前に予定通り開催されるという。