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TAS州、大量のクジラとイルカが浜辺に打ち上げられる 

 【メルボルン2日AAP】TAS州のキング島で1日、約200頭のゴンドウクジラと7頭のバンドウイルカが浜辺に打ち上げられ、ベテランのクジラレスキュー隊員とキング島の住人を含む総勢150人以上が救出活動にあたった。2日、ゴンドウクジラ48頭とバンドウイルカ5頭が救出された。

 タスマニア公園・野生生物サービスのクリス・アーサー氏はAAPに対し、クジラとイルカが同時に打ち上げられることは稀ではないと語った。

 TAS州農水省と公園・野生生物サービス職員が2日朝に現場に到着した時点では、54頭のクジラを除いて大部分がまだ生きていた。その後、レスキュー隊員はボートや個人の船を使用して生きているクジラとイルカを海へ戻す作業が行われた。アーサー氏は「浜辺に打ち上げられていたクジラとイルカは全て死んだが、浅瀬で身動きが取れなくなっていたクジラとイルカを海へ戻すことに成功した」と語った。

 クジラが浜に打ち上げられるケースが頻発しているオーストラリアでは、その約80%がTAS州で発生しており、今夏は通常よりも発生頻度が高い。1月にはバス海峡の海岸にあるスミストン近くのパーキンズ島の砂州でマッコウクジラ48頭が死んだ。また、昨年11月には同州北西海岸のアーサー川周辺のサンディー・ケープ・ビーチでヒレナガゴンドウクジラ155頭が死んだ。さらに、先週スミストン近郊のスタンリーにあるアンソニー・ビーチの浜辺に同種のクジラが打ち上げられ、64頭が死んだ。

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