【キャンベラ7日AAP】豪防衛軍の司令部がキャンベラ近郊に新設され、7日に厳重な警備のもと開館した。巨大な新司令部では、最大750名の職員によって24時間体制で軍の活動が調整され、海外任務や情報収集、国境警備、潜水艦などの業務が行われることとなる。
集まった報道関係者らは、建物内部に立ち入ることが許可されず、総工費3億ドルの新庁舎を外側から眺めることとなった。司令部は二重の有刺鉄線で囲まれ、建物には殆んど窓がない。
ラッド首相は、新司令部の開館にあたり、先週パキスタンでスリランカ人クリケット選手がテロの標的にされた事件を引き合いに出して、十分に調整された防衛軍の重要性について述べた。かつて豪防衛軍の運営は数カ所で行われていたが、今後は計画と調整を一カ所に集中させて、国家の安全を増強させていくという。
新しい司令部は、1995~1998年まで豪防衛軍長官を務めたジョン・ベーカー氏にちなんで名付けられている。