【シドニー19日AAP】 オーストラリア民間移民支援団体(FECCA)はこのほど、同団体が発行する雑誌「Australian Mosaic」で、文化的に異なる様々なコミュニティーに対し、より多くの臓器や神経組織のドナーが必要だとして、提供者として積極的に登録して欲しいと呼びかけた。
現在、オーストラリアでは16歳以上の約3分の1が、オーストラリア臓器ドナー登録(AODR)に登録している。FECCAのメリー・パテトス会長は、雑誌で問題を取り上げたことで、コミュニティーのリーダーたちに問題意識を持ってもらい、コミュニティの中でも認識を広めて欲しいとしている。
さらにパテトス会長は、人種や文化のほか、家族の態度も臓器提供への考え方に影響を与えることは理解しているとした上で、臓器提供はオーストラリアに住むすべての人にとって重要な問題だとして、「自分の考えについて、家族や大切な人と話し合って欲しい」とコメントした。