【キャンベラ21日AAP】 連邦政府は21日、妊娠中や出産したばかりの女性を対象に、メンタルヘルスを向上するためのウェブサイト「MumSpace」およびスマホアプリを発表した。地方部に住む女性でも、手軽に精神的なサポートを受けられるようになるという。
オーストラリアでは毎年、少なくとも4万人の女性が妊娠や出産に伴ううつ病を経験しており、妊娠中の女性の10人に1人、出産した女性の5人に1人に相当する。同ウェブサイトでは、オンライン上でセラピーを行う治療ツール「MumMoodBooster」へのアクセスや、気分の変動を調べその場で対応方法を示す無料アプリ「MindMum」がダウンロード可能となっている。
連邦政府のハント保健相は、母親やこれから母親になる女性にとって、健康な精神状態を保つことは非常に重要とした上で、「特に地方部に住む女性たちにとって、出産前後に適切なメンタルケアを受けることが困難であることを理解している」と述べ、早い段階で治療することが、症状の深刻化や長期化を防ぐことにつながると説明した。