【シドニー19日AAP】 NSW州で救急隊員130人の健康に関する記録が漏えいしたことを理由に、隊員らは州救急局を相手に集団訴訟を行う。
昨年、現職・元救急隊員130人の健康補償記録を身体損傷に関する弁護士に売りつけたとして、州救急局の請負業者が有罪判決を受けた。記録には救急隊員らの身体・精神的健康に関する情報が含まれていた。隊員らは、情報を得た弁護士から電話や嫌がらせを受けたという。
隊員らを支える法律会社Centennial Lawyersのジョージ・ニューハウス氏は、「情報開示時に秘密漏えいやプライバシーの侵害、契約違反などが伴った」と話す。同氏は、「情報のなかには、私だったら主治医以外に知られたくない内容もあった」と話した。また、救急隊員の仕事復帰やけがの管理計画に伴なう過剰な個人情報量についても、申し立てが行われる。
州救急局の広報官は19日、「スタッフの健康と個人情報の安全性が最も重要」と声明を発表。データ漏えいに関し、全面的に警察に協力している姿勢を示した。