【シドニー22日AAP】 NSW州で建設が進む高速道路「ウエストコネックス」に反対する住民らが、プロジェクトの中断と見直しを求め、5000人を超える署名をベレジクリアン州首相に提出した。
抗議者らは22日午前、州議事堂前に集まった。団体「ウエストコネックス・アクション・グループ」によると、同プロジェクトには3つの環境影響証明書ですでに3万件を超える反対意見が寄せられている。さらに、建設や通行料に反対する議会嘆願書も、2万5000件を超えた。
シドニー中西部のポーリーン・ロッキー評議員は、「ウエストコネックス道路は、“シドニーの出入り口”としてシドニー西部と港や空港を結ぶのが元々の建設理由だったが、現行の計画にはない」と訴えた。最初から計画になかったように、“シドニーの出入り口”に関する内容は州政府のウェブサイトから削除されているという。同州グリーンズ(緑の党)のジェイミー・パーカー議員も、「168億ドル規模の道路プロジェクトはシドニーの交通渋滞問題の解決には程遠く、住民は大気汚染の増大を懸念している」と話した。