【ブリスベン30日AAP】 連邦農業省は30日、QLD州に輸入されたエビから白斑病が検出されたと発表した。同州では、今年1月にもブリスベン南部ローガン川で養殖されたエビから白斑病が検出されており、7月まで輸入が禁止されていた。生の輸入エビが感染源とみられ、ホリデーシーズンを前に、同州のエビ養殖業界にとって大きな打撃となることが予想される。
QLD州漁業協会は、今年1月の汚染発覚後に導入された新しい検査について「会員たちはまったく信頼していない」と述べたほか、オーストラリアエビ業者協会もまた、エビの輸入禁止の解除に反対していた。白斑病は人体への影響はないが、エビにとっては致命的な病気として知られている。白斑病によるこれまでの損失は、約4億ドルに達しているもようだ。
農業省は、輸入されたエビから白斑病の要正反応が出たことを明かすとともに、輸出した当該国に対し、汚染エビについて回答を求めたとみられている。農業省は、輸出国について具体的な国名は明かしておらず、汚染エビは輸出国に返送するか、熱処理でウィルスを破壊するとしている。