【シドニー31日AAP】 フェアファックス紙は31日、オーストラリア統計局のデータの結果、国内の全労働者の約半数が通常業務に必要とされる最低レベルの読み書き計算能力を備えていないことが分かったと報じた。
オーストラリア産業グループのヘザー・リドー社長は、一般的な作業手順を読むことができないために機械の使い方が非効率的な労働者がおり、その結果、製品を作り直す必要性が生じ、資材を無駄にしてしまうと述べた。また、能力開発教材を読むことができない労働者に対して新たな技術やより大きな責任が伴う業務を与えることは難しいという。さらに、読み書き能力の欠如が原因で、警告サイン、指示文、そのほか安全規則を十分に理解することができず、回避可能なけがや事故が発生している。
リドー氏は、オーストラリア産業グループは教育・雇用・労使関係省の支援を受け、多くの職場で発生しているこれらの問題に取り組むためのプロジェクトを開始したと述べた。