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人質事件犠牲者悼み 現場に永久の献花

【シドニー16日AAP】   シドニーで発生したリンツ・カフェ人質事件から3周年を記念して、事件現場のマーティン・プレイスで記念式典が行われた。

事件では犯人とともに、カフェ・マネージャーのトリ・ジョンソンさんと客のカトリーナ・ドーソンさんが亡くなった。NSW州のベレジクリアン首相は、「今後、3年前にマーティン・プレイスで起こった悲劇を忘れる国民はいない」と聴衆に向かって述べた。そこにはターンブル連邦首相の姿も見られた。

犠牲者を悼み、現場の敷石に、手細工の花が入った立方体の鏡の箱210個が埋められた。リチャード・ジョンソン教授とアーティストのジェス・デア氏がデザインした。17時間に及んだ事件後に、現場を覆いつくしたおよそ11万本の献花から考えを得たという。事件で助かったルイザ・ホープさんは、「夜になると光り輝く鏡の箱は、犠牲者の2人を思い出すのにふさわしい」と語った。

今年初め、同事件の審問でマイケル・バーンズ州検視官は、「警察は建物内に飛び込むのを10分待ち過ぎた」との判断を下している。

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