【メルボルン19日AAP】　　　メルボルンに基盤を置くオンラインストアのレッドバブルは、アニメ「ポケットモンスター」の人気キャラクター“ピカチュウ”を特徴としたTシャツを販売したとして、株式会社ポケモンに1ドルを支払うよう命じられた。

株式会社ポケモンは、レッドバブルの商品にピカチュウや他のキャラクターを発見。著作権侵害で訴え、損害賠償として4万ドルを請求した。

連邦裁判所は19日、ポケモン側に勝訴の判決を下した。しかし、トニー・パゴン裁判官は「デザインはポケモンのオフィシャルなものでなく、使用料を生じることもない」と述べて、損害賠償は１ドルとした。同裁判官はまた、「アーティストに好きなデザインを販売させるレッドバブルのビジネスモデルは、著作権侵害の危険が避けられない」と指摘。同社は商品が購入可能になってからのみ、知的所有権に違反していないかアーティストのアカウントを定期的に調査する。

レッドバブルは2006年にメルボルンで設立後、急速に成長。2016年にはオーストラリア証券取引所入りした。米国サンフランシスコにオフィスを構え、2016年の収益は1億1500万ドルを記録している。