【シドニー20日AAP】 グリフィス大学が4000人以上に対して行った全国調査によると、使用しない薬を溜め込んでいる家庭が多いことがわかり、健康への危険性を指摘している。
調査によると、60パーセントの人が不必要な薬や使用期限が切れた薬を「また使うかもしれないから」という理由で保存しているという。
薬を溜め込む理由の多くに「もったいないから」「どうやって捨てたらいいかわからない」「家族か友人にあげようと思った」などが挙げられている。
調査を行った研究者らは、偏頭痛のような再発しやすい症状のための薬以外で、様々な感染症に使用する抗生物質などは薬が古い場合は、効果が望めないことがあると指摘している。
また、薬をゴミ箱に捨てたり、トイレに流すことは、環境リスクを多大に引き起こす可能性があるため、注意を呼びかけている。
調査に参加した人の80パーセント以上が、連邦政府の不要薬の返却政策「Return Unwanted Medicines Scheme」の存在を知らないと答えている。