【ダーウィン21日AAP】 鉱山開発の最大手グレンコア社の環境影響報告書によると、2016年にNT準州にある廃棄場に誤って何千トンもの有毒な採鉱廃棄岩が廃棄されていたことがわかった。
ダーウィンからおよそ700キロ南東にあるボロルーラの遠隔地域に近い場所にある、マッカーサー川鉛亜鉛鉱山で、トラック63台分の有毒な採鉱廃棄岩が誤って安全性の低い廃棄場に廃棄されていたという。廃棄岩には1万4000トンほどの酸発生の可能性があると見られている。
報告書によると「廃棄された場所から二酸化硫黄と表面割れが2016年に確認され、調査が行われた」とされている。
2013年にはグレンコア社の安全性の高い別の廃棄場で、反応性廃棄物が燃え始め、1年以上も悪影響のある煙が発生していた。
NT準州に過去2年間使用料を払っていないグレンコア社は、さらに20年事業を行う方針でいるとし、廃棄場を浄化するには300年を要すると見られている。