【パース21日AAP】 スミス外交・貿易相と会談を終えた岡田外相は21日、豪政府が日本の捕鯨活動に対して国際司法裁判所への提訴を辞さない姿勢を示唆したことは遺憾であるが、この問題が2国間の関係を損なうことはないと語った。また日本政府は、捕鯨に関する問題は国際捕鯨委員会(IWC)にて徹底的に議論されるべきと主張した。
一方スミス外相は、豪政府はこの問題について慎重に検討した結果、南極海での段階的な捕鯨廃止を22日にIWCに提案することを表明した。また豪政府は日本の合意を得られることを願うが、合意に至らなかった場合は国際司法裁判所に提訴することを明確にした。
両外相は捕鯨に対するオーストラリアと日本の考え方は異なるが、この問題によって両国の強固な関係が損なわれるべきではないとしている。