【キャンベラ1日AAP】 2月27日にマグニチュード(M)8.8の大地震が発生した南米チリでは現在、現地に滞在しているとされる豪人400人以上の安否確認を急いでいる。スミス外相によると、現時点でチリに滞在する豪人の死傷者に関する報告はないが、全員に連絡はとれていないという。現地の連絡手段は乏しく、当局によって安否の確認ができた豪人は被災地域に滞在していた約100人だけ。
スミス氏は「地震による死者数は現時点で700人以上に上るが、豪人の死者が含まれているという報告はない。しかし、地震発生からまだ数日しか経過しておらず、コミュニケーション手段がないことが本質的な問題である」と語った。オーストラリアで生活するチリ出身の移民は約2万3000人で、友人や家族の安否を心配している。