【シドニー9日AAP】 サーフ・ライフ・セービング・オーストラリアが9日に発表した統計によると、昨年12月から今年2月までの国内で起きた水難事故による死者が、49人に達したことが分かった。昨年の41人から20%増加した。
水難事故による死者のうち、約76%が男性となっており、州別ではNSW州が最多だった。一方、死者が急増したのはVIC州で12人だった。また、原因別では14%がボート事故、8%がシュノーケリングによる事故、6%が岩場での釣りの際に波にさらわれるなどの事故だった。
サーフ・ライフ・セービングのドウ氏は、多くの人が事故が起きた場合には水音や叫び声が聞こえると思い込んでいると指摘した上で、「実際には、非常に静かに起きる」と述べ、子どもの場合はわずか20秒間で溺れてしまうとして、保護者は子どもから目を離さないで欲しいと訴えた。