政治

政府、GPと専門医数の増加を公約

【キャンベラ15日AAP】   ラッド首相は、オーストラリア各地で拡大している深刻な医師不足の問題に取り組むため、連邦政府は6億3200万ドルをかけてGP(一般開業医)と専門医の数を増やす計画をしていることを発表した。

オーストラリアはあと数年でGP3000人、専門医1200人が不足する事態に直面する。ラッド首相は、2005年の時点で医師不足になることを認識していたにもかかわらず、その問題を無視してきた当時保健相を務めていたアボット野党党首を批判した。一方アボット氏は「ラッド政権は公約の発表は得意だが、公約の実行は苦手だ」と非難した。

連邦政府はより多くのGPを養成することが病院の負担の軽減に繋がると考えている。同計画では、3億3900万ドルをかけて2014年までにGPの育成機関を1200カ所に増やすことを公約に掲げている。また、1億4500万ドルは2014年までに専門医の育成機関を360カ所から900カ所に増やすために使用される。さらに、医学卒業生が正式に医師になる前にGPの体験ができる育成プログラムに1億4800万ドルが費やされる。政府は今後10年で新人、または訓練中のGP5500人と専門医680人を輩出することを約束した。

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら