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男性用避妊ピル 豪研究で開発一歩前進

【シドニー15日AAP】  VIC州のモナシュ大学薬科学研究所は、ホルモン成分を含まない男性向けの避妊用ピルの開発を進めており、今後5年~10年以内の実用化も視野に入れているもようだ。開発中のピルは、性欲や生殖機能への影響はないという。

 

同研究所によると開発中のピルは、脳内にある射精を引き起こす信号を送る2種類のたんぱく質からの信号を、物質を使って遮断するという。さらに、これまで男性用ピル開発を困難にしていた生殖機能への影響や胎児への影響なども、この方法で回避が可能だという。

 

また同研究所は、非営利団体のメイル・コントラセプティブ・イニシアチブからの資金援助により、研究の成果を実用化につなげる次の段階へ進めるもようだ。研究を率いるヴェンチュラ博士は、ピル開発が成功した後に臨床試験を行い、10年以内にはピルの販売が実現すると意欲を示している。

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