【シドニー17日AAP】 NSW州シドニーの交通機関ICカード「オパールカード」のチップを自分の手に埋め込み、乗車券確認の際にチケットを提示しなかったとして訴えられていた科学者、ミャオ・ルド・ディスコ・ガンマ・ミャオミャオ氏に対し、ニュータウン地域裁判所は、体内チップはチケットと認められないとして、罰金の支払いを求めたことが分かった。
ミャオミャオ氏は、手術により自分の手にチップを埋め込んでおり、チケットの提示には応じなかったものの、チケット読み込み機を使って運賃は支払ったという。ミャオミャオ氏は、判決は残念だとする一方、埋め込んだチップを使用するために他の方法を探すとしている。
新たに開発された体内埋め込み用のマイクロチップは、何百枚ものカード情報をチップに保存することが可能となっている。また、トランスポートNSWは、利用客がオパールカードのほか、クレジットカードやスマートフォンなどをタップして改札を通過できる新しいルールを導入する予定となっており、ミャオミャオ氏は年内にも再び体内のチップを使った乗車を試みるのではないかとみられている。