【シドニー19日AAP】 気候変動の影響で、オーストラリアの山火事シーズンが長期化している。今後、世界中で普通の現象になると専門家は警告する。
先週末、NSW州南部沿岸部の町タスラで家屋やキャビン、キャラバンなどおよそ100棟が燃焼し、VIC州でも家屋18棟と小屋42棟が焼失した。
タスマニア大学で環境変化生物学を担当するデイビッド・ボウマン教授は、「世界的に見ても山火事は長引いている」と話す。2017年の米国カリフォルニア州の山火事も秋まで続いた。今後も森林近くに住むことは可能だが、公園やコミュニティガーデン、ゴルフコースなど“間に入って緩衝となるもの”が近くにあるとよい。
グリーンズ(緑の党)のナタレ党首は、「再生エネルギーへの変換の遅れが山火事に影響を及ぼしている」と連邦政府を批判。ターンブル首相はこれに対し、「オーストラリアは干ばつ、洪水そして山火事の国だ」「グリーンズは自然災害を政治問題化している」と述べた。