【シドニー6日AAP】 自由党のマルコム・ターンブル前党首は6日、今年予定されている連邦総選挙に出馬しないことを表明。事実上の引退表明となった。
昨年12月、自由党内では排出権取引制度(ETS)法案に関して、ターンブル氏率いる法案賛成派とアボット現党首の反対派の間での亀裂が深刻化。結局、党首選挙でアボット現党首が勝ち、自由党はETSを支持しない方針を打ち出した。ターンブル氏はETSを支持したことで党首の座を追われたことを悔やんでいたという。
シドニー郊外ウェーバリーのベッツ市長は、「ターンブル氏は環境問題を真剣に考え、ETSの必要性を信じていた。自由党に敬意を払う意味でも引退はいいことなのかもしれない」と述べたうえ、同氏の不出馬について非常に残念だと話した。