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イライラな私

 

先日、突然私の使用している携帯の調子が悪くなったので、私が利用している某大手携帯ストアーに足を運ぶ事にした。 

西暦は既に2006年であることは重々承知していながらも、私は”あまりにも多くの機能がついているから”という理由でSMSの返信が遅かったり、下手するとそのまま返信させしない事まであり、”携帯電話取り扱い法に反している”と友人から指摘される事がしばしばである。

そんな携帯オンチな私が、急遽雑誌の撮影で日本に行く事になり、無謀にも「日本でもこの携帯を使用したい」などと豪語し始めたものだから、どうやら携帯までご機嫌を損ねたらしく、いつも以上にも調子が悪かった。

某大手携帯ストアーに入ると、とても退屈そうなスタッフ2名がカウンターにもたれかかりながら、何やら大笑いをしていた。そのうちの一人は中国系の若い女性で、私が見せに入って来たことに気付くと、まるで大事な用事を邪魔されたかのように私を横目でチラリと見てこう言った。 What can I do for you….

あまり気の乗らない口調ではありながらも、一応は私の要望を聞いてくれそうだったので、まずは携帯のスクリーン表示がいつもと違う事と、日本でもこの携帯が使えるように設定して欲しいと言う事を伝えてみた。

そうすると、その中国女性はまるでパンだのような真っ黒のアイシャドーをパチパチさせてこう言った。
Ok, Here is the number that you have to call. That is the number of our customer service.」と私にカスタマーサポートの電話番号を渡し、ニッコリ笑うと、クルッと振り返って先程のカウンターに戻っていったのである。まるで飼育員からササの木をもらって、そそくさと巣穴に戻る愛想のないパンダのようである。

その瞬間、私の堪忍袋の緒がプチッという軽い音を立てて切れ、鼻息を荒くしてパンダの巣穴カウンターに足を向けてこう発した。

「カスタマーサポートの番号くれるのはいいけど、ここがカスタマーサポートでしょー??こーこーがーー!!それともあんたの仕事は携帯売るだけ???」と、マジ切れな私は短時間でパンダをたたみかけた。

私の下手な英語が逆に効果があったのか、「じゃ、携帯かしてよ。普段はこんな事しないんだけど・・・」と余計な一言を付け加えて、パンダは私を睨んだ。
私は”怒ってるんだぞー!”のポーズをしながら待機することにしたが、そんな私の小さな主張を気にする間もなく、パンダは1分もしない内に携帯のスクリーンを元に戻し、海外使用の設定もあっさりと終えたのである。

通常ならば、「まぁ、はやい!どうもありがとうー!」とぺコリと頭でも下げて店を出るのだろうが、あまりにも横暴で不親切なパンダにはとてもそんな気にはなれず、「THANKS!」とだけ言って、私は店を出てきたが、とても嫌な気分になった。

「パンダもやなやつだったけど、なんだか嫌な客だな私」と思いながらも、「こうでもしないとこの国ではやっていけんわい!」くらいの気持ちに切り替えて、鼻息荒く再び市内を歩き出す事にした。

笹食いパンダのおかげでイライラした私は、その後必要以上の大盛りランチをがっつり食べてしまい、余計なストレスだけでなく、余計な贅肉までついたきがして、ますますイライラする結果となった。 

今回のブログエッセイは、イライラの連帯責任とでも呼ぼうか、イライラするとろくな事がない、私のマヌケな経験を読者の皆様に共有させて頂いたが、読者の皆様には是非心を落ち着けて、よりハッピーな生活を送って頂きたいと祈るばかりである。

♦シドニークリエイティブフォトグラフィー♦
http://www.sydneyphoto.com.au/jp/

 

 

 

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