☆伝説のスピーチ ☆
心から感動したのと同時に
自分に何かできることはないか?と
とても、考えさせられる内容でしたので
転載させて頂きました。
少しゆっくり落ち着いて、リンク先を見ていただくか
下のスピーチ内容を読んでいただきたいです。
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☆伝説のスピーチ ☆
【セヴァン・スズキ、伝説のスピーチ全文】
1992年セヴァン・スズキという12歳の少女がリオデジャネイロで行われている国連会議(地球環境サミット)に乗り込んでいき、のちに伝説と呼 ばれるスピーチを行なった。バンクーバーで生まれた彼女は9歳のときにECO(Environmental Children Organization)という環境学習グループを立ち上げ、12歳の時に自分たちで費用を貯めて国連会議(地球環境サミット)へ赴くだけでなく、 NGOブースで交渉の末にスピーチを行う機会まで勝ち得たそうです。
その素直で純粋な想いに溢れたスピーチは多くの”大人達”の心を揺さぶり、やがて世界中で伝説として語り継がれています。
■セヴァン・スズキのスピーチ
「こんにちは、セヴァン・スズキです。エコを代表してお話しします。エコというのは、子供環境運動(エンヴァイロンメンタル・チルドレンズ・オー ガニゼェーション)の略です。カナダの12歳13歳の子供達たちの集まりで、今の世界を変えるためにがんばっています。あなたがた大人達にも、ぜひ生き方 を変えて頂くようお願いする為に、自分達で費用を貯めて、カナダからブラジルまで1万キロの旅をして来ました。
今日の私の話には、裏も表もありません。なぜって、私が環境運動をしているのは、私自身の未来の為。自分の未来を失うことは、選挙で負けたり、株で損したりするのとは訳がちがうんですから。
私がここに立って話をしているのは、未来に生きる子供達の為です。世界中の飢えに苦しむ子供達の為です。そして、もう行く所もなく、死に絶えようとしている無数の動物達の為です。
太陽の下に出るのが、私は怖い。オゾン層に穴が空いたから。呼吸をする事さえ怖い。空気にどんな毒が入っているかもしれないから。父とよくバン クーバーで釣りをしたものです。数年前に、体中ガンでおかされた魚に出会うまで。そして今、動物や植物対が毎日のように絶滅していくのを、私たちは耳にし ます。それらはもう永遠に戻ってはこないんです。
私の世代には、夢があります。いつか野生の動物たちの群れや、たくさんの鳥や蝶が舞うジャングルを見ることです。でも、私の子供達の世代は、もうそんな夢を持つ事も出来なくなるのではないか?あなた方は、私位の歳の時に、そんな事を心配したことがありますか。
こんな大変な事が、もの凄い勢いで起こっているのに、私達人間ときたら、まるでまだまだ余裕があるようなのんきな顔をしています。まだ子供の私に は、この危機を救うのに何をしたらいいのかはっきりわかりません。でも、あなたがた大人達にも知って欲しいんです。あなたがたもよい解決法なんて持ってい ないという事を。オゾン層に空いた穴をどうやってふさぐのか、あなたがたも知らないでしょう
死んだ川にどうやってサケを呼びもどすのか、あなたがたは知らないでしょう。絶滅した動物をどうやって生きかえらせるのか、あなたがたは知らないでしょう。そして、今や砂漠となってしまった場所にどうやって森をよみがえらせるのか、あなたがたは知らないでしょう。
どうやって直すのかわからないものを、壊し続けるのはもうやめてください。
ここでは、あなたがたは政府とか企業とか団体とかの代表でしょう。あるいは、報道関係者か政治家かもしれない。でも本当は、あなたがたも誰かの母 親であり、父親であり、姉妹であり、兄弟であり、おばであり、おじなんです。そしてあなたがたのだれもが、だれかの子供なんです。
私はまだ子供ですが、ここにいる私達みんなが同じ大きな家族の一員であることを知っています。そうです、50億以上の人間からなる大家族。いい え、実は 3千万種類の生物からなる大家族です。国境や各国の政府がどんなに私達を分け隔てようとしても、このことは変えようがありません。私は子供ですが、みんな がこの大家族の一員であり、ひとつの目標に向けて心をひとつにして行動しなければならないことを知っています。私は怒っています。でも自分を見失ってはい ません。私は恐い。でも自分の気持ちを世界中に伝えることを、私は恐れません。
私の国での無駄使いは大変なものです。買っては捨て、また買っては捨てています。それでも物を浪費しつづける北の国々は、南の国々と富を分かち合おうとはしません。物が有り余っているのに、私達は自分の富を、そのほんの少しでも手離すのが怖いんです。
カナダの私達は充分な食物と水と住まいを持つ恵まれた生活をしています。時計、自転車、コンピューター、テレビ、私達の持っている物を数えあげたら何日もかかることでしょう。
2日前ここブラジルで、家のないストリートチルドレンと出会い、私達はショックを受けました。ひとりの子どもが私達にこう言いました。
「僕が金持ちだったらなぁ。もしそうなら、家のない子全てに、食べ物と、着る物と、薬と、住む場所と、やさしさと愛情をあげるのに。」
家も何もないひとりの子どもが、分かち合う事を考えているというのに、全てを持っている私達がこんなに欲が深いのは、いったいどうしてなんでしょう。
これらの恵まれない子供達が、私と同じ位の年だということが、私の頭を離れません。どこで生れたかによって、こんなにも人生が違ってしまう。私が リオの貧民窟に住む子供の一人だったかもしれないんです。ソマリアの飢えた子供だったかも、中東の戦争で犠牲になるか、インドで乞食をしてたかもしれない んです。
もし戦争の為に使われているお金を全部、貧しさと環境問題を解決するために使えばこの地球はすばらしい星になるでしょう。私はまだ子供だけど、このことを知っています。
学校で、いや、幼稚園でさえ、あなたがた大人は私達に、世の中でどうふるまうかを教えてくれます。たとえば、
* 争いをしないこと
* 話し合いで解決すること
* 他人を尊重すること
* ちらかしたら自分でかたずけること
* 他の生き物をむやみに傷つけないこと
* 分かち合うこと
* そして欲ばらないこと
ならばなぜ、あなたがたは、私達にするなという事をしているんですか。
なぜあなたがたがこの会議に出席しているのか、どうか忘れないでください。そしていったい誰の為にやっているのか。それはあなたがたの子供、つまり私対の為です。あなたがたはこうした会議で、私達がどんな世界に育ち、生きていくのかを決めているんです。
親達はよく「大丈夫。全てうまくいくよ」と言って子供達をなぐさめるものです。あるいは、「出来るだけの事はしてるから」とか、「この世の終わり じゃあるまいし」とか。しかし大人達はもうこんな慰めの言葉さえ使うことが出来なくなっているようです。お聞きしますが、私達子供の未来を真剣に考えた事 がありますか。
父はいつも私に不言実行、つまり、何を言うかではなく、何をするかでその人の価値が決まる、と言います。しかしあなたがた大人達がやっている事の せいで、私達は泣いています。あなたがたはいつも私達を愛しているといいます。しかし、私は言わせてもらいたい。もしその言葉が本当なら、どうか、本当だ ということを行動で示して下さい。
最後まで私の話を聞いてくださってありがとうございました。
セヴァン・スズキについては
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