♦地球の裏側まで♦
というわけで、6月の予定を早速確認してみたところ、もともと休暇で日本に帰ろうとしていたことと、
現在進んでいる大きなプロジェクトの撮影が丁度4月~5月に終了することに気付いた私は、早速返信する事にした。
”ご希望の日時は現在あいております。こちらからですと随分遠いですが、頑張りますのでどうぞ宜しく”といった内容だ。
こんな私でも一応大人なので”変なSPAMメールかも・・・”とか、”その代わり、麻薬をこっそりスーツケースに入れてもって来て下さい”などのひっかけがあるのかも・・”などと一応は疑ってみたが、また5分もしないうちにカップルからメールが返ってきたのである。
”わーい!!どうもありがとう!早速ホテルや飛行機、迎えの手配をするので宜しく!”とだけ書かれ、ご丁寧にカップルの写真まで付けてあった。
”あらまぁ、この人本気かね?まぁ、とりあえず様子みてみよっと・・・”とそれほど気にもとめてはいなかったが、
10日ほど経ったある日、また例のカップルからメールがきていた。
”ま、まさか??”と思いながらメールを開けてみると、こう書いてあった。
”この間はどうもありがとうございました。 早速アルゼンチン経由のブラジルの往復Eチケット(これが最短時間でした)のコンファメーションレシートと、リオのホテルのコンファメーションレターです。 4月に一度シドニーまでお会いしにいきます。何かありましたらまたメールください。”とだけ書いてあった。
この時点で私はかなり鼻息が荒くなったが、飛行機のチケット内容をよーく見てみると、なんとビジネスクラスで、その上宿泊ホテルはシェラトンと書いてあり、なんと1週間分もホテルが予約してあった。
貧乏性な私は”贅沢は敵!”といった旗を掲げた昭和天皇の顔が浮かび上がり、先程中華街のフードコートで持ち帰ってきた、焼きそばをあやうくひっくりかえしかけた。
どうやら私は本当に地球の裏側までウェディングの撮影に行く事になったのである。
その前にこのカップルはシドニーにいらっしゃるらしいのだが、まさか私だけに会いにこられるのだろうか。
もしそうだとしたら、グローリアエステファンの親戚かなんかの、とんでもない富豪さんカップルであろう。
まるでおとぎ話のような話であるが、ちょっと恐ろしい話のようにも聞こえるので、念のため現地の友人にその旨を伝えてみると、”その住所ってブラジルのハリウッドみたいなとこで、普通の人は出入りさえ出来ない高級住宅地だよ・・”とだけ書かれたメールが返ってきた。
そんなこんなで、”せっかく地球の裏側まで行くのだし、サンパウロ在住の友人と、カフェでお仕事をされていらっしゃるわたしそっくりさんに会いに行く事にした。 リオで丸一日撮影を終えたあとは、コパカバーナビーチでカクテルなんぞたしなんだり、アルゼンチンではフラメンコの衣装でも着て記念撮影してもらおうかな”などと計画中している私である。
とりあえず現地に到着したあとに、”何かの機会でサンバを披露しなくてはいけないことがあるといけないので、サンバのクラスでも行こうかな”などと友人のM子に真面目に相談してみると、彼女はあっさりこう言った。
”あんたはサンバのクラスというよりも、どっちかと言えば産婆の資格でもとってるほうが似合ってるわね・・”
友人の言葉に妙に納得した私は、とりあえず郷ひろみの”お嫁サンバ”でも歌いながら、自宅でサンバのレッスンを始めたのである。
♦シドニークリエイティブフォトグラフィー♦
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