♦ひも人生♦
今更ではあるが、日本語には同じ言葉でも意味がえらい違ったりするのには驚かされる。
その中でも、“ひも”という単語は、ジャパニーズスラングとも言える危険な言葉であろう。
私が初めて“ひも“という言葉に遭遇したのは、学生時代だ。
勿論それまでに、”靴のひも”とか“ひもじい生活”などは聞いたことがあったが、
「あいつ、ひもらしいぞ。」と友人が話してるのを聞いて、“ホモ”をちょっと関西風にひねった言葉なのかなと真剣に思ったし、「あいつはひもになった」と初めて聞いたときは、“靴ひものように細くなったことかな?”とありったけの想像力を発揮し、ダイエットに励んでいる人々を見て、“ほーっ、結構ひもになったなぁー”と感心していたものである。
そんな私が“ひも”の意味を理解したのは、ここ数年の事である。
“ひも”という言葉自体にそれほど興味を持たなかったというのが私のいいぶんだが、どうやら私の周りには、“ひも“民族が集まらないようだ。正確には、ひもの対象となる裕福な者が周りにいないといったほうが懸命かもしれない。 皮肉なものである。
そんなある日、非国民ともいえよう“ひも人物”が身近にいたことを思い出した。
うちの母である。
私の母は以前に近所のスーパーで短期の間パートさんをしていた事があったが、
それ以外は父の“ひも”である事にふと気付いた。
私の父はいつも朝早くから出かけ、遅くまで仕事をしていたものであるが、そんな父をよそに母は近所のスーパーでサワガニを買ってきては飼育したり、お昼時にはタモリのトークで馬鹿笑いしていたのを私は知っている。 私の母は完全なる“ひもはは”である。
私の母が“ひもはは”であれば、世の中の主婦の皆様は皆“ひも”であり、
世の中にかなりの数の“ひも”がいることを発見した私は、主婦=ひもとか、
国民年金で生活している老人をみては“あっ!また国民年金を相手にとったひもがいた!!”と老人=ひもの方程式までも確立したのである。
そんな“ひも反対!!”のプラカードを掲げて歩く日が近くなった私に、ある日友人がこういった。 「あのねぇ、ひもっていうのはねぇ、相手のお金や財産を目当てだけに恋愛関係を保ってる人を
言うんだよ。だから主婦や老人はひもじゃないよ。」とこっそり教えてくれた。
「んーーー、じゃー主婦も老人もひもじゃないのかー」と、あっさり“ひも軍団”が解散された開放感からか、私は“お母さんひもじゃなくてよかったねぇ”とお褒めの一言をかけてあげたくなったが、姉の反対により一命をとりとめた。
今回は、私の言葉の理解違いや勘違いもさることながら、母の気性に敏感な姉の判断力に
乾杯の一言をささげよう。 「完敗――!」
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