FORBIDDEN LIE$ |
おすすめ映画情報です。ここでご紹介する映画は「FORBIDDEN LIE$」オーストラリアのドキュメンタリーフィルムです。
アメリカで起こった”テロ”「セプテンバー・イレブン」の後、イスラム教徒に対するイメージが劇的に変わったことは皆さんもご存じだと思います。
その後、イスラム教徒に関する数々の本を書店で目にする機会が増えました。その中でも売れ筋のストーリーは、「イスラム世界で迫害された女性が外国へ亡命する」という悲劇のストーリーです。
この映画に出てくるメインキャラクターである Norma=Khouri(ノーマ=カウリ)もそんな本を出版した女性の一人です。ヨルダン出身の彼女は本の中で”真実の話”として、「キリスト教徒の男性を好きになったイスラム教徒の親友が、そのことが原因で家族に殺された」話を書きあげています。
この本は”真実の話”として、世界中で出版されベストセラーとなります。彼女はヨルダン出身の難民売れっ子作家として世界中を飛び回り、”イスラム教徒に迫害されている女性を助ける”との名目で様々な活動を行うのですが、、2004年にこの話は真っ赤な嘘である、とオーストラリアのジャーナリストにすっぱ抜かれてしまいます。
彼女の書いたストーリーは細部にいたるまで、事実に反する内容であり、彼女自身、ヨルダンで生まれたものの6歳の時に家族とアメリカに移住し、後に結婚して今では2人の子供をもつ母親だったのです。
この映画は最初、彼女の本を中心に話が進むのですが、ストーリーは次第に複雑化していき、FBIや警察をも巻き込むストーリーへと展開していきます。
この映画のディレクターであるAnn=Broinowski自身もノーマのストーリーを証明するために、彼女と一緒にヨルダンに行きます。
しかし、そこで映し出されるヨルダンはとても美しく、そこで働く女性も皆イキイキとしていました。そして多くの女性が宗教による迫害や差別は許されるべきではないとして、女性の権利の為に活動しています。
ではなぜノーマはこの本を書いたのでしょうか?
お金のため?
ノーマは彼女が書いた本は自分の人生経験からきていると言ってます。そうだとしたら
彼女は才能のある作家?
答えはどちらなのでしょうか?答えは映画をみて自分自身で考えてみてください。
映画の中でこの手の本は、イスラム教のイメージを悪くさせる為のプロパガンダである、との意見もでてきます。普段目にするニュースや、本屋で手にする本がいつも真実を語っているとは限らないことに気づかされます。この映画を見た後は、毎日目にするニュースを違った角度から見てみることができるかもしれません。
この映画はPALACE CINEMAで上映されています。PALACE CINEMAはライカート・パディントンにあります。詳しくはこちらのサイトをご覧ください。
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