未分類

昼食講演会「これからの日豪関係」を開催

昼食講演会「これからの日豪関係」を開催


 シドニー日本商工会議所(会頭=深津泰秀・豪州三井物産)は2008年4月16日、シャングリラホテルで昼食講演会を開催、55人が参加した。

 今回のゲストスピーカーは、小島高明大使。これまでの日豪関係を振り返りながら、昨年12月に発足したラッド労働党政権により、これからの日豪関係がどのようになっていくのか、などについて話を伺った。

 小島大使は、これまでの日豪関係について、経済面、そして人的交流の側面から話を進め、90年代以降、安全保障面での日豪協力が飛躍的に進展していることを説明。「ハワード前政権後期、経済中心から政治・安全保障を含む包括的な戦略的パートナーの位置づけとなった。昨年3月には、安全保障協力に関する日豪共同宣言が署名されるなど、両国間の信頼関係は格段に高まっている」と話した。

 現状のラッド政権に話が移ると、小島大使は「高い支持率からも判断できるように、ラッド政権は選挙公約を着々と進め、有言実行型の政権として国民から高い評価を受けている」と説明。その上で外交戦略については、「創造的なミドル・パワー外交を進めている」と分析。「豪米同盟を重視し、国連、WTO、APECなどの場を有効に活用するマルチ外交を展開、その上で、経済面で重要な地域となっている、アジア太平洋への積極的な関与を進めていくだろう」と話した。

 また、今後の日本との関係については、「ラッド首相が今回の他国への訪問に日本を含まなかったことが指摘されているが、これまで5人の閣僚が日本を訪問しており、これほどの閣僚が訪れた国は日本のみ。6月にはラッド首相の訪日も予定されており、前政権からの協力関係をそのまま引き継ぐ姿勢にある」と説明した。

▲ JCCINEWSへ

この記事をシェアする

この投稿者の記事一覧

その他の記事はこちら