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ブログ第三十回 料理とワイン3

Wednesday 04/06/08

 恒例の月一回の企画“料理とワイン”。今回はJamsのMさんをスペシャルゲストに招いて、ワインがすすむ。“おーい、そんなに飲んでいいんですかぁー”。

 

 今月のお題は“お米イタリアン”です。イタリアンといえばマンマの味。素材を最大限に生かしたシンプルな料理で満足感が得られてこそ本物。イタリアンでもトスカーナー料理を得意とするRiseのHideさんが創りだすお米料理とは・・・。

 

 アンティパストです。左から、冷製のカッペリーニを思わせるグラス・ヌードル。イクラを添えて、オリーブ・オイルとライム・ジュースであっさりと頂きます。続いて、アランチーニ(ライス・クロケット)。カレー風味のライスとエビ、そしてモッツァレラ・チーズが詰まったアランチーニには、やっぱりほんのり甘酸っぱいトマト・ソースがよく合います。ちなみにパフ・ペイストリーの枝+葉っぱ(バジル)付きというところが芸が細かいですよ、Hideさん! そしてライス・ペーパーのラップ。中はツナ、サーモン、アボカド、ネギ、大根、そして卵。ヨーグルト、チリ、オレンジの3種のソースで召し上がります。全体的にソフトなテクスチャーですが、大根のシャキシャキ感がアクセント。楽しく味わえました。

 

 プリモ・ピアット。オーシャン・トラウトのドーム仕立て。天辺にはディープ・フライのズッキーニ・フラワーが添えられています。発想はすごく良かった。中にちょっとした驚きがあっても良かったかなぁ。

 

 セコンド。ウズラのリゾット。トマト・ソースがウズラとお米とを上手にまとめてくれます。ルッコラのほろ苦さとグラナ・パダーノのしっかりとした味わいがよりいっそう美味しさを増し、スプーンの手が止められなくなってしまうのです。

 

 そしてドルチェ。ライス・プディングのパンナコッタ。トップの抹茶風味のライス・バブル、真ん中の層のタピオカと違う食感が得られ飽きさせない。

 

 今回は、Hideさんに楽させてしまったかなぁ。いや、逆に苦しめたかも・・・。だって、みんなが期待しているのですから。Hideさんのイタリアンを。総評と来月のテーマをJamsのMさんに任せて、個人的にワインと一緒に楽しめたのですごく良かった。美味しかったですよ。今回は私の意地悪なしですが、次回はでるかもよ・・・。うふふ。

 さて、ワイン。ワイン。ワイン。

 左からFrançois Chidane Montlouis sur Loir 2005。フランスのロワール地方の白ワイン。葡萄品種はシュナン・ブラン100%。オレンジ・ブロッサム、アップル・ブロッサム、洋ナシ、ミネラル、ハニー、マンダリン、アプリコットと香りのパレットです。心地よい果実味がフロントからミッド・パレイトと占領していき、下層流に流れる酸味が余韻をスマートに仕上げてくれるのです。今回のアランチーニとオーシャン・トラウトとマッチングしました。Score:18/20

 中、Murray Street Viognier/Marsanne 2007。RiseのソムリエUeda君から提供されたワイン。SAのバロッサ・ヴァレー産のこの白ワインは、ヴィオニエとマルサンヌのブレンドです。ヴィオニエらしいジャック・フルーツのエキゾチックな香り、ユリやフリージアのフローラルな香り、ホワイトペッパーやフェンネル・シードのスパイスの香り、ライムやバジルの清涼感のある香りと多彩にグラスの中から飛び出してきます。口に含めば、意外や意外、ヴィオニエらしからぬ酸味を伴った繊細な味わいが口の中を駆けていくのです。余韻もまとまっていていい。今回のグラス・ヌードルとライス・ペーパー・ロールとの相性が良かったです。Score:16/20

 右、Leabrook Estate Cabernet Franc 2005。SAのアデレード・ヒルズからのカベルネ・フラン100%の赤ワイン。チェリー、カシス、レザー、タバコ、ダージリン・ティー、ロング・ペッパー、そして獣臭の香りが特徴を描きます。ミディアムボディの果実味、軽いタンニン(渋み)、ちょっと青っぽい酸味がバランスよく構成しているけれど、フィニッシュがちょっと短いかなぁ。ウズラのリゾットが今回のグッド・コンビネーション。15/20

 

 

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