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美味しい料理とワインを楽しむ旅 Vol.8 Hunter Valley

ロウアーハンターバレーの中心といえば、ポコルビン(POKOLBIN

ですが、老舗のワイナリーが集まるこのエリアでひときわ注目を集めているのが1866年創業のAudrey Wilkinson Vineyardです。小高い丘の頂上に建つセラー・ドアからは、幾重にも連なるうねうねとした葡萄畑の素晴らしい眺望が360度楽しめます。近代的なセラー・ドアに入ると、

創業初期のWilkinson Familyのセピア色の写真が目に飛び込み、

併設されたMUSEUMの数々のディスプレイが開拓の歴史を感じさせて

くれます。

 

  ハンターバレーの違った楽しみ方

 

ハンターバレーには200年ほどの歴史しかありませんが、親子3世代に渡る1つの

家族の葡萄栽培とワイン作りから、これだけの歴史が伝えられるのというのは凄い

ことだと思います。

これら事実は、オーストラリアへの白人入植の歴史に重なってくるので大変興味深いところです。ワイナリーをあちこち駆け足で回るだけではなく、ゆっくりと景色をたのしみながらハンターバレーの開拓史に想いをめぐらし、ワインを味わうのもおつなもんだと思いませんか?

 

Audrey Wilkinson Vineyardは、手頃な値段のわりに素晴らしいワインづくりを行っている"庶民の味方"のようなワイナリーですので、機会があれば是非一度。

 

   WILKINSON FAMILYの歴史

  

 140年近くこの土地に根ざしてワイナリーを経営して

 きたWilkinson Family ですが、祖先は英国陸軍の

 士官でカトリック教の牧師でした。1852年にAudreyの 

 祖父、Alfredは妻Jane5人の子供たちとともに宣教

 活動のためにオーストラリアに渡ります。タスマニアや 

 ビクトリアで小規模の農業を行い、1859年にはミッショ

 ンを果たして本国に帰国します。

 ところが、当時のイギリスでは上流階級の間でオース

 トラリア産のワインが認知されるようになっていました。

 そして、ハンターバレーでの葡萄栽培の可能性が

 Al fredと家族を再びオーストラリアへ引き戻します。

 1866年にポコルビンに土地を購入し、森を伐採しはじ

 めるのですが、開拓当初Wilkinson Familyはテント生活

 を続けます。その後、簡単なアイロンバーク材の小屋

 が建てられ、ポコルビンの森が徐々に拓かれていき

 ます。

 Alfredの息子FredericAudreyの父)とJohnAudrey

 の叔父)はフランス・フロイリー地方とドイツのライン

 地方で葡萄の栽培法とワイン作りを勉強して父親の

 事業を引き継ぎます。そして、1828年創業のハンター

 バレーの別の老舗、Wyndam EstateDalwood

 葡萄畑から挿し木を調達することに成功します。

 因みにここの葡萄はもともと、シドニー南西のカムデン

 パークから馬車で運ばれてきたものだそうです。

 葡萄栽培に最適な土地を求めて、Mattock(つるはし

 のような形の鍬)をかついでポコルビンの丘陵を徘徊

 するFredericの姿は、後世に家伝となりますが、その

 甲斐あってか平野部より200mほど標高が高い土地が

 より葡萄の栽培に適していることがわかり、ポコルビン

 で最初の葡萄が植えられます。葡萄の品種は

 Hermitage, Madeira, Shiraz, Riesling そしてCabernet

 だったと記されています。

(話は長いのでこのさきは割愛します・・・)

 

 

Audrey Wilkinson Vineyard

OPENING HOURS

Monday to Friday – 9.00am to 5.00pm

Weekends and Public Holiday's – 9.30am to 5.00pm 

DeBeyers Road, Pokolbin NSW 2320

Tel: + 61 (0)2 4998 7411  Fax: + 61 (0)2 4998 7824

   

  

(つづく)

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