【入学時期はいつ?】日本は4月が新学期スタート。オーストラリ...
南半球の国・オーストラリアは、日本とは季節が反対であることで知られています。では、オーストラリアの学校は、いったい何月…
Thursday 08/01/09
定例の”料理とワインの会”のはじまりはじまり。早くこのブログをアップしろ、というプレッシャーを受けながら綴っていきます・・・。
今回は、前回来られたゲスト2名+ワイン・ライターのDenis Gastin氏を迎えてのスペシャル・イベント。そして、今回のお題は1月7日の‘七草がゆ’にあやかり、“7つのハーブのお料理”。Hideさんの創作料理、どんなものが出てくるか楽しみです。
まず最初のコースは、ソルト+シュガー・キュアのオーシャン・トラウト。鮮やかなオレンジ・カラーのオーシャン・トラウトと7ハーブのサラダ仕立ての緑のコントラストが食欲をそそります。見た目からだと、今回のリースリングがパーフェクト・マッチング。でもでも、下に隠れているイングリーディエント(素材)・・・、クミン風味のスクランブル・エッグ。これが、この料理に合うワインを面白くさせてくれる要素です。そう、私が考えたマッチングはセミヨンとソーヴィニヨン・ブランのブレンド。心地よいハーブ系の香りがありながら、ミドルに感じるテクスチャーは卵的ラクティックな趣も感じられるのです。Delicious!
2品目は、スナッパーのサッケット。サッケットはイタリア語でバッグ。ラビオリ状のパスタでバッグにして、中にスナッパーのムース(+ピンク・ペッパー・コーン、ディル、そしてロケット)を詰めた料理。パスタと一緒に織り込まれたセルフィーユ、チャイブ、そして赤シソが良いアクセント。これにトマトのソースが添えられます。ソース無しならリースリング、ソースを付けて頂くなら、少し冷やし気味のピノ・ノワールがGood!
3品目は、海老、帆立、ピピ貝のリゾット。パーフェクトなアルデンテに仕上げられたリゾットに魚介とズッキーニ・フラワー、そしてハーブが上に添えられたこの一品は実に絶品。ペストのソースといい、さすがイタリアン・シェフのHideさんですな。脱帽。今回のCh. BouscasséとシャンパーニュのPierre Leboeufが良いマッチング。
お次は・・・、7ウェイ・スティームド・パーチ。それぞれ違う付け合わせが添えられたパーチが7種類。“梅&シソ”、“大根おろし、ワカメ&ポン酢”、“大根&チリ”、“プロシュート&トマト”、“トマト&カラマタ・オリーブ”、“ブラック・ビーンズ、トマト、リーク&セサミ”、“シイタケ&チャイブ”。私の取り分は“大根おろし、ワカメ&ポン酢”でした。それにはリースリングが進みましたよ。全体的にはロゼのシャンパーニュが良いマッチングに思えました。
そして、ドルチェ。
パッションフルーツ・カスタード、ココナッツ・グラニータ添え。オレンジ・ゼスト、クコの実、カファー・ライム、そしてチリがアクセントに仕上げられたこのデザートは、口の中をリフレッシュにしてくれる清々しさを感じる夏のデザート。京都の川床料理に出てきそうな趣き。懐かしい鴨川は見えないけれど、その代わりにCross City Tunnelが通ってます・・・。
さて、今回のワイン。
まずはシャンパーニュ2本。
左、Moet et Chandon Rosé Impérial NV(Mさん提供ワイン)。ホント久々に飲んだこのシャンパーニュ。淡いサーモン・ピンクのカラーは実に鮮やか。ラズベリー、イチゴ、赤スグリ、サワー・チェリー、シソの香りが溌剌としています。華やかな一面もあるが心地よい果実味が特徴を描いています。ややリッチな感じがミドルにあるがフレッシュでクリーンな味わいが余韻をヴィヴィッドに楽しませてくれます。Score: 16.5/20
右、Pierre Leboeuf NV(Aさん提供)。貴重なシャンパーニュのご提供ありがとうございます。オーストラリアに輸入されていません。あしからず。4.7haのヴィンヤードから取れた葡萄の半分をヴーヴ・クリコに売り、残りの半分で自分のところでシャンパーニュを造っています。今のところ輸出は日本のみなのでホント貴重なワインなのです。プリザーヴド・レモン、ハニー、ストーン・フルーツ、そしてイタリアのクリスマス・ケーキのパネトーネの香りが心地よく鼻腔を刺激します。アペリティフ向きのライトなファースト・アタックから、ピノ・ノワール(75%占める)から来るボディーがゆっくりと支配していきます。ミネラルとフルーツの味わいが上手に表現されていて、バランス感に優れたワイン。Score: 18/20
左から、
Moss Wood Ribbon Vale Semillon/Sauvignon Blanc 2008(日通さん提供)。卓越したMargaret River産のSemillonとSauvignon Blancのブレンド・ワイン。イタパセ、グリー・オリーブ、グリーン・アップル、グリーン・パパイヤ、そして洋梨の香りが輪を描いて舞い上がります。口に含めば、テクスチャー・スタイルのワイン(S/SB)だと納得いくはず。酸と果実味のバランスもよく、ボリューム感もあり、余韻のミネラルも心地よく感じられます。均整の取れたワインです。Score: 18/20
Alzinger Riesling Durnsteiner Federspiel 2007(私持参)。オーストラリアではなくオーストリアの白ワイン。オーストリアのWachau(ヴァッハウ)からのリースリングです。心を奪われるような香り群、グレープフルーツ、ディル、イタパセ、ジンジャー・フラワー、ローズ・ペタル、ユーカリ。口に含めば、心地よい果実の酸味とクリーミーなテクスチャーがしなやかに流れていきます。Score: 17/20
Kilikanoon Mort’s Block Riesling 2008(日通さん提供)。私は大のKilikanoon好き。それは私のブログのスタートがKilikanoon Reserve Riesling 2007だということから十分わかるでしょ。個人的にはグルナッシュがお勧め(今度お願いします、古江さん)。ジンジャー・フラワー、ローズ・ペタル、グレープフルーツ、ライム・リーフ、ミネラル、洋梨の香りが実に魅力的。口に含めば、ライミー+ミネラルが食欲をかきたてるのです。フレッシュ、そして洗練された酸味が余韻を心地よく仕上げてくれます。Score: 18/20
Château Bouscassé Blanc 2006(Ueda君提供ワイン)。フランスの南西部マディランからの白ワイン。料理とワイン5で私が持ってきたデザート・ワインと同じワイン・メーカー(醸造家)のワインです。これは100%Petit Corbuから造られています。グリーン・パパイヤ、パイナップル、フィグ・リーフ、ビター・オレンジ、マンダリン・フラワー、ナツメグの香りが優雅に広がりを見せます。ややオークのインフルエンスがある様が伺えます。エキゾティックなフレーバーとナツメグが心地よく舌の上を流れていくのです。アフター・テイストも心地よい痕跡を残してくれてよろしい。Score: 18/20
続いて赤・・・、
左、Over The Shoulder Pinot Noir 2007(日通さん提供)。OakridgeのDavid Bicknelのニュー・ベンチャー。Yarra Valley産のPinot Noirからはチェリー、ラズベリー、レッド・ペッパー、スパイス、獣臭の香りを見つけ出すことができます。ライトでスムースでちょっと控えめに特徴を出すシャイなキャラクターは抱きしめたくなるような存在。フレッシュな酸味が訴えてくるので、少し温度を下げて(12℃)提供すると、その実力発揮すること間違いなし。Score: 16.5/20
Glaetzer Amon-Ra Shiraz 2006(日通さん提供)。Barossa Valley産のShiraz。今回の料理に合わないということでリザーヴ・ワインでしたが、皆さん(私)が飲みたいということで急きょ開けることになりました。ダブル・デキャンティングして、さてテイスティング・・・、チェリー、プラム、カシス、ペッパー、シナモン、ココナッツ、そしてバブルガムの香りが散開していきます。でも、まだ開ききってないなぁ。。。口に含むと、意外にスムースなタッチ。フル・フレーバーの果実味とライプでスムースなタンニンが味わいを構築しています。飲み頃は、まだまだ。15年ぐらいかなぁ。Score: 18+/20
皆さん、お疲れ様です。いつも遅くまで、スミマセン、Riseの方々。今回はDenis Gastin氏からいろいろお話を伺えました。日本のワイン、日本酒、焼酎、中国のワインetc、参考になることいっぱいでした。ホントありがとうございました。
次回のテーマはどーなることか。乞うご期待。
南半球の国・オーストラリアは、日本とは季節が反対であることで知られています。では、オーストラリアの学校は、いったい何月…