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KAZ TAKEMURA氏プロデュース WAGYUの夕べ @みつ乃 mitsuno

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KAZ TAKEMURA氏プロデュース WAGYUの夕べ


KAZ TAKEMURA氏プロデュース WAGYUの夕べ

@みつ乃 mitsuno

 

日本で耳にする「和牛」という響きと、オーストラリアで耳にする「WAGYU」という響き。

どこか違って感じるのは私だけだろうか?

しかし実際に口にして分かったこと。それは、オーストラリアの「WAGYU」も、中身はまったく同じ高品質だということだ。

言うまでもないが、日本で和牛を入手して口にするのは私達庶民でも可能である。少しばかり贅沢をする気持ちは否めないが、頻繁ではないにしろ日常的に食することはできる。

しかしこのオーストラリアという土地ではどうだろう?日本でも人気の“オージー・ビーフ”の地である。皆が当たり前にそれを良いと感じ当たり前に食している現状。

そんな環境の中で、日本の「和牛」を更に広げようと切磋琢磨している人物がいる。

それが“KAZ’S WAGYU BEEF”の武村氏だ。

そして今回、武村氏が自信を持って巷に送り出す「和牛」を使った食事会が行われた。

  

場所はグレンフェリー・ロード(Glenferrie Road)にある日本食レストラン『みつ乃 mitsuno』。武村氏に招待された各分野の方々が次々と集まってくる。

厨房では忙しなく料理の準備が進んでいた。その中には武村氏の姿もある。自ら運んできた大量の和牛を自ら研いだ包丁で捌き、それを『みつ乃』のオーナー・シェフである柴田氏と共に吟味し頷く。“これだったら皆に必ず満足していただけるだろう”彼等の顔がそう物語っていた。

調理担当は柴田氏。武村氏が信頼しているシェフである。託された和牛をどの様に調理するかは彼の手にかかっている。

真剣な面持ちで作業を進めていくシェフ陣、そして完成した料理達がテーブルへと運ばれてきた。

最初のメニューは「和牛のたたき」

 

視覚から胃を刺激してくるこの1皿。きれいな赤身の新鮮な肉、そこに味付けされたタレが絡められ…その照りが私達を誘う。

いざ口にすると、外側の焼き加減と生の赤身が絶妙にマッチしている。これはもちろん上肉を使用しているからであるが、それにシェフの力量が加わってこその仕上がりである。

そして次は「和牛ユッケ」

この地で「ユッケ」を食せるとは思ってもいなかった。このメニューを完成されるために最重要なのは、何といっても“新鮮な肉”である。 “生肉”をそのまま食べるというスタイルは、生魚には慣れてきたオーストラリア人にとっても未だに苦手のようだ。この1品こそ異文化に対しての挑戦ではないだろうか。肉の切り方、そして盛り付け方も日本人ならではの繊細さが際立ったメニューであった。

箸を休める暇なく料理は登場。

3品目は「和牛の冷しゃぶ」

この一皿を食した際、捌く段階で丁寧な作業が行われていたことがひしひしと伝わってくる。「和牛」の特徴でもある脂が好きな方には物足りないかもしれないが、このさっぱりした食感は日本人の口に好まれることは間違いない。

そして最後のメニューは「和牛サイコロ・ステーキの串焼き」

これは、オーストラリアの方にも受け入れられやすい1品なのではないだろうか。日本風ケバブという感じなのだが、やはり使っているのが和牛の肉ということで柔らかい舌触り。サイコロ・ステーキと言えど串焼きという形をとっているため、見た目にも日本スタイルを感じさせるメニューであった。

以上の4品は、今回のために準備された特別メニューだということらしいのだが、今後は店のメニューに並ぶことを期待するばかりである。

20人が集まった今回の食事会。会の半ばには、集まった方々と武村氏との和牛に関する問答が始まったり、充実した内容になっていたようだ。

和牛の美味しさを改めて感じることとなったこの夜、和牛との相性ばっちりのワインを傍らに、楽しい会話と美味しい料理で皆の箸の進みも早かったように感じられた。

オーストラリアという土地で「和牛」の普及に力を注ぐ武村氏の今後に期待しつつ、日本が誇る日本の味を更に味わいたいと強く感じさせる夜であった。

 

和牛の購入等に関するお問い合わせは

KAZ’S WAGYU BEEF 0412 547 511

 

取材協力店

みつ乃 mitsuno

住所/16 Glenferrie Road, Malvern VIC 3144

TEL03 9576 2151

営業時間/(Lunch) 木~金 12:0014:30  (Dinner) 火~土18:0022:30

定休日/日、月

 

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