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8th April – 2nd May 2009 @ The Atrium
現在フェデレーション・スクエア(Federation Square)のアトリウム(The Atrium)に展示されているのは、日本人建築家・坂本一成氏の設計による建築作品を紹介した大きな写真パネル。RMIT大学のデザイン研究学部により招待され、大きく取り上げられている。
坂本一成氏は国際的に評価を得ている日本人建築家の一人。1943年生まれ、東京出身。現在は東京工業大学教授。学生時代には篠原一男氏に師事し、代表作には『HOUSE F』(東京都)、『コモンシティ星田(※)』(大阪府)がある。〝詩的でシンプルな”設計が特徴。
今回は過去30年にわたる設計の中から、主に住宅設計を紹介している。インテリアも含めエクステリアの建築作品を見ることができ、また実際の設計図も数多く展示されている。日本語による解説もあり、間取り図も見ることができる。
この展示は2001年に東京でも開催され、その後、広島、名古屋や仙台などを巡回した。2005年にはミュンヘン、コペンハーゲン、オスロ、プラハなどのヨーロッパの都市を巡回し、成功を収めている。
写真はすべて、写真家ホンマタカシ氏が撮影している。2000年より雑誌「SWITCH」に「建築・環境・写真」(文・貝島桃代)の連載を開始したことをきっかけに、現代建築を撮り始めている。NHK教育番組の「ピタゴラスイッチ」の『なんのあと?』コーナーも撮影している。
メルボルンでの展示は5月2日まで開催される。4月29日にはACMIにて坂本一成氏による講演も行った。日本全国にある坂本氏の建築作品の一部を鑑賞することができる良い機会なので、ぜひ開催中に訪れてほしい。
※コモンシティ星田
大阪府交野市のJR学研都市線星田駅周辺の住宅地のこと。「コモンシティ星田」という名称は、愛称として決められたものだが、街の名前としても使われている。1987年に開催された「国際居住年」を記念し、大阪府主催の都市整備計画「星田アーバンリビング計画」の一環として整備された。「提案競技によるまちづくり事業」という開発手法をもとに、大阪府初のコンペティション(星田アーバンリビング・デザインコンペティション)が行われ、大阪府住宅供給公社と積水ハウスにより開発が進められた。開発には、坂本一成、山下和正、宮脇檀、木村博昭ら、又はその研究室が参加した。またこの開発計画は1992年に村野藤吾賞を受賞している。
(Wikipedia参照)
◇展示の模様
●Kazunari Sakamoto: HOUSE Poetics in the Ordinary
開催期間:2009年4月8日~5月2日
場所:The Atrium, Federation Square
住所:Corner of Swanston & Flinders Street, Melbourne, VIC 3000
TEL:
●坂本一成研究室 – 東京工業大学
URL: http://www.arch.titech.ac.jp/sakamoto_lab/index.html
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