16th – 17th May 2009 @ Federation Square
仏教とオーストラリア。あまりピンと来ない組み合わせだが、実はオーストラリアにおいて仏教は、信仰者数が急増している宗教の1つであり、各州において仏教徒の割合は2番目に多い。
今年で14回目を迎えるBuddha’s Day(仏陀の日)は、今回Multicultural Festivalと共に開催された。このイベントのテーマは、多文化社会における調和・尊重・平和を促進すること、そして地域コミュニティや家族と共に楽しさや幸せを分かち合うことである。
Buddha’s Dayは、仏教の開祖であるガウタマ・シッダールタの生誕を祝うもので、Fo Guang Shan MelbourneとBuddha’s Light International Association of Victoria(BILA VIC)が主催している。日本人には馴染みがないかもしれないが、Fo Guang Shanは日本語では「佛光山」と呼ばれ、台湾の高雄にある臨済宗の佛光山寺を本山としている。臨済宗第48代星雲大師(Venerable Master Hsing Yun)は中国に生まれ、1949年に台湾に渡り、布教を開始した。1967年に佛光山寺を創始し、現在世界に200余りの寺院や道場、施設がある。教えは、文化による弘法、教育による社会への奉仕、慈善による社会への奉仕、修行による人心の浄化などが挙げられる。そしてBILAは星雲大師によって創設され、臨済宗の教えを広める役割を果たしている。
Buddha’s Dayのメイン・イベントでは、お釈迦様に聖水を3回かけることで汚れたものを洗い流し、心身ともに清めるBathing the Buddha、お釈迦様や菩薩様のよるご庇護とお導きにより子供の幸せで満ちたりた人生を祈るBaby Blessing Ceremony、仏教だけでなく他の宗教の指導者と共に世界平和を祈るAn Interfaith Prayer Ceremony for World Peaceなどが行われた。これらのイベントでは、宗教に関係なく様々なバックグランドを持つ人々が参加していた。特にBaby Blessing Ceremonyでは多くの赤ちゃんとお母さんが参加し、厳かな温かい雰囲気の中で執り行われていた。
また、同時に行われたMulticultural Festivalでは、ステージ上で様々な国の文化芸能が披露された。南太平洋のポリネシアンダンス、中国の琴である古箏、モダンダンスのジャイブ、津軽三味線、クロアチアンダンス、ブラジルのカポエラなど。1つのステージでいろんな文化を体験できるのは、多民族国家であるオーストラリアならではだ。
こういったフェスティバルで欠かすことができないのは、やはり食べ物。たくさんの屋台が設けられ、アジアの食の豊かさを実感することができた。揚げ豆腐、ちまき、揚げ団子、餃子などがあり、多くの人が舌鼓を打っていた。仏教徒はベジタリアンになることが多いということで、食肉文化が色濃いオーストラリア人にベジタリアンの料理法を教えるべく、料理のデモンストレーションも行われていた。
博愛主義的仏教の教え、そして多種多様な文化に触れることで、オーストラリアにとって多文化主義(Multiculturalism)がいかに重要な位置を占めているのか感じる1日であった。
◇イベントの様子
●Buddha’s Day and Multicultural Festival
URL: http://www.buddhaday.org.au/
●Fo Guang Shan Melbourne & Buddha’s Light International Association of Victoria(BILA VIC)
GO!豪!!メルボルン URL: http://www.gogomelbourne.com.au/
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