確かに今、私たちは、空腹を満たすための食べ物を簡単に手に入る環境に居り、
また、栄養補助食品やサプリメントで、足りない栄養素を手軽に補助できる?時代に生きています。
しかし、人間は生きていくために必要な栄養分を、ただ食べてさえいればよいのでしょうか?
今、食生活で問題になっている6つの“こ食”をご存知ですか?
「孤食」 一人で食べる
「個食」 それぞれが好きなものを食べる
「固食」 決まったものしか食べない
「粉食」 粉ものばかりを食べる
「小食」 食べる量が少ない
「濃食」 調理済み食品など味の濃いものばかりを食べる
を意味します。
現在、離婚、単身赴任で両親が揃わなかったり、子供の習い事や親の仕事の関係で食事時間が
バラバラになるなど、様々な理由で家族全員が食卓を囲むという機会が少なくなっています。
特に子供の場合、一人きりの食事は好き嫌いが増え、食事量も不足しがちです。
食卓に会話がないので、社会性や食事のマナ−が身につきません。また、たとえ家族が揃っていても、
もし、お父さんはおつまみとビ−ル、お母さんはパスタ、子供たちはピザと、まるでどこかのレストランのように、
各々が好きなものを食べていたらどうでしょう?
これは協調性のない、人から注意されるとすぐにムカついたり、キレたりするような性格形成を助長してしまうのではないでしょうか。
家族の食卓は、子供の健やかな体の成長を育むだけではなく、人格形成のためのかけがえのない“しつけの場”でもあることを
大人こそが再認識しなければなりません。
日本では、2005年に “食育基本法”が施行されました。この中で、“食育”は生きる上での基本であって、
知育、徳育及び体育の基礎となるべきものと位置付けしてあります。
おとなの食育
子供たちのみならず、おとなにも食育は大事だと考えます。
食事の回数は1日3回、1年では1095回にもなります。この1095回の食事をいい加減にすごすか、
栄養バランスのとれた適切な食事を心がけるかで、将来大きな差ができてきます。
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管理栄養士、食育インストラクタ− 才川須美
Sumi’s Kitchen 主催
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