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【子育て】シドニー共育日記(第1回)「Expect unexpected」(出産は予想通りにいかない)〜その1〜

このエッセイを読もうとしているあなたは、これから赤ちゃんを産む予定の人?それとも新米ママとしてがんばっている人?自分の心や体の変化、パートナーとの関係の変化、そして新しく家族の中に入ってきた赤ちゃん(子供)という存在との関係作り…。子供を産んで、育てるということは、多くの人が通る道だけど、その体験は千差万別で、その受け止め方はとてもパーソナルなもの。これが正しいっていう答えはどこにもない。

でもだからこそ、自分の心身と人間関係に起こるこの素敵な変化を、十分に味わい、楽しまなくちゃ損!なんといっても子育てには最適な、素晴らしい環境に恵まれたシドニーに住んでいるんだから。

というわけで、このシドニーで2児の母として日々悪戦苦闘している私自身の体験を踏まえつつ、育自と共育(そうです、もちろん育児は育自、そして教育は共育!親と子が共に学んで育っていく過程ですよね)について書いていこうと思う。

さて、これから初めての赤ちゃんを産む予定の人たちに、まずは「おめでとう!」と心から言いたい。でも初めて妊娠した女性にとって、これまで自分のものだとばかり思ってきた身体が自分とは異なる命に乗っ取られ、否応なく大きく変化していくのはものすごい恐怖!でもある。でもご安心を。苦しいつわりも、オッパイが大きくなっておなかが張り出しみっともない体型になることも、おしっこが近くなったり胸やけがしたり寝苦しくなったりする体の不調も、全ては赤ちゃんを育むための身体にアジャストされているだけのこと。静かに寝そべってお腹に手を当ててみて。躍動しているのは赤ちゃんの命だけじゃなくて、あなたの命そのもの。あなたの身体が力いっぱい健康な赤ちゃんを育てようと、あなたに指図されなくとも勝手にたんぱく質やらカルシウムやらビタミンやらホルモンやらを総動員してがんばっているのが良く分かる。

というわけで、これまでの人生、頭で一生懸命考えて、自分の運命を切り開いてきた理性的なあなたには「身体」なんぞという野蛮な存在に主導権を握られるのはつらいことかも。でも出産はまさに動物としての至高の営み。動物的にはこのために生きてきたと言えるほどの最重要事項だからして、ここぞと「身体」が頑張っちゃうのは当然で、そこに思考の分け入る余地は殆どない。だから、頭で身体をコントロールしようとしないで。全ては身体に任せちゃおう!妊婦は何が大切かって、自分の身体が気持ちいいことをする、ことだと私は思う。身体が求めるものを食べ、疲れたら休み、できるだけ自分の好きなことだけするようにする。「胎教のため」とかって普段好きでもないクラシックなど聴かなくてもいい。妊婦がリラックスし、幸せでいること。それが赤ちゃんにも自分にも一番いいことなんだから。(さかな)

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