先月26日からラグビーリーグのワールドカップがついに始まりました! 初戦はオーストラリア対ニュージーランド。ニュージーランドが6点に対し、オーストラリア30点と、大きくリードし、オーストラリアが勝利しました。
オーストラリアのスポーツとして、前回はクリケットを紹介しましたが、今回はオージーがとにかく大好きでたまらないスポーツ、ラグビーについて紹介したいと思います。
日本でラグビーを見たことがある人は気付いている人も多いと思いますが、ラグビーリーグは少し違います。
まず、通常私たちが日本で目にするラグビー(世界共通ルール)は、オーストラリアでは「ユニオン」と呼ばれています。1チーム15人でプレーし、激しいタックルやスクラムが見どころの、まさに闘志のぶつけ合いといった印象のスポーツです。オーストラリアのチームは世界的にトップレベルの強さを見せていますが、残念なことに、地元オージーたちの人気はイマイチのようです。
それに対し、オーストラリアで最も人気のラグビーは、「ラグビーリーグ」と呼ばれるものです。1チーム13人で行い、タックルの時点でプレーをリセットしてボールをパスしてから再開するため、ボールを奪い合う膠着状態やスクラムが少なく、動きのあるラグビーとも言えます。6回タックルごとに攻守が入れ替わるので、攻撃側は6回タックルされるまでに得点を決めなければなりません。展開が変わることが予想される5回目のタックル前後が見どころポイントかも!? スピーディーで流れのあるプレーは一瞬も目を離せない、ドキドキの試合であること間違いなしですね。
ではなぜ、ラグビーリーグが地元オーストラリアでは人気なのでしょうか?
その理由としては2つのことが考えられます。
まずは、学校の授業です。主に、公立の学校の授業ではラグビーリーグ(13人制)を、私立ではユニオン(15人制)を中心に教えている場合が多いそうです。ラグビーリーグを教えている、オーストラリアの公立学校の割合は約7割を占め、その結果としてオーストラリア人口の多くがラグビーリーグをより身近なスポーツとして認識したのかもしれません。
もうひとつは、ラグビーリーグはプロリーグが盛んであるため、よりテレビ中継などの露出が多いため。確かに、ラグビーリーグの試合はテレビで見る機会が多いですね。
そして忘れてはいけないのが「オーストラリアンルールズフットボール(AFL)」、略して「オーストラリアンルール」と呼ばれるラグビーです。メルボルンで盛んなオーストラリアンルールですが、起源はアイルランドのゲーリック・フットボールにあると言われています。当時メルボルンにはアイルランド系の移民が多く、母国のスポーツを真似して作られたようです(メルボルンではフッティーと呼ぶそうです)。また、クリケットの冬場の練習として活用されたこともあり、試合は現在も冬のクリケット場で行われています。1チーム18人で戦い、サッカーとラグビー、バスケットを混ぜたようなルールになっています。スクラムの変わりに審判がボールを強くグラウンドに弾ませて奪いあう形でプレーが再開されるため、攻守が入れ替わりやすく、ゲーム展開が速いラグビーです。
子供たちがするプレーするラグビーには、タックルの代わりにタッチをする、「タッチフットボール」があり、子供のころからラグビーに触れる機会も多いようです。このような背景も、特に親しみのあるスポーツとしてオーストラリア人にラグビーが愛され続けている要因になっているのかもしれません。
ちなみに現在開催中のラグビーリーグのワールドカップは、11月22日ブリスベンにて決勝戦が開催されます。日本ではラグビーにあまり興味がなかった人も、この機会にテレビやパブでオージーといっしょに観戦して盛り上がりましょう!!
ラグビーリーグ オフィシャルサイト http://www.rlwc08.com/
ラグビーリーグ http://ja.wikipedia.org/wiki/ラグビーリーグ
オーストラリアンフットボール http://ja.wikipedia.org/wiki/オージーフットボール
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