せっかくシドニーに来たのだからと、ローカルと肩を並べ働いてみたい人は多い。ここで言うローカル環境とは、
・面接時から英語のみ
・業務の99%は英語
・周りの従業員に、日本人はほとんどいない
など、”日本語環境から遠く離れた職場 ”の事である。ローカルであれば給与面でも有利だ。
ではローカルで働くために有利なもの、必要なものはなんだろう。まずはライセンス(資格) だ。現在、オーストラリアでは様々な場面に応じたライセンスを要求されることがほとんどである。(これは日系だろうと同じだ)
今回は、1~数日の短期で資格が取得できる、短期資格取得専門の学校を御紹介する。
必須なものから、あると有利になるものまで、覚えておいて損はない。
■ 代表例:有利になる資格・必須の資格
RSA ( Responsible Service of Alcohol )
RSAについてはご存知の方も多いだろう。
例えばNSW州ではお酒を扱うレストランやパブなどで働く場合、RSA(Responsible Service of Alcohol) といわれるライセンスの保持が義務づけられている。この資格を持っていないとお酒を運ぶ、運ばないに関わらず、酒類を扱うすべてのお店のホールで働くことはできない。ホールで料理を説明するシェフも同様で、違反者にはもちろん雇用主も罰せられ、最高$5500が課せられる。日系レストランだろうと当然必要なため、取得する留学生は多い。
RCG ( Responsible Conduct of Gambling )
その他にも、カジノやクラブ、TABなどゲームやギャンブルのサービスを提供する場所で働く際には、RCG(Responsible Conduct of Gambling) の保持が法律で定められている。シドニーで働く場合、働くための資格が必ず要求されるのだ。つまり、ローカルで働くためには、それに応じた資格を取ることが必須となる。
また、Follow Workplace Hygiene Proceduresといわれるサティフィケートは、主に食品の安全、衛生法などの知識を習得するともらえるものである。この資格はNSW州では任意ではあるが、レストランのキッチンで働く際にはもちろん、バリスタ(コーヒーを作るスペシャリストの資格)と共に取得しておくと有利である(QLD州では義務) 。
RSAやRCGは1日のコースがほとんどで、値段もRSA($50-$80), RCG $100-$150(学校によって多少異なる)と、短期で手早く取得できる。
この他にも様々な資格があり、シドニーで働くために必須とされる資格、有利になる資格などが多くある。
例を挙げると、
・Cocktail Skills(カクテルスキル) (コース例: 期間4時間:費用 $125 )
・Bar Skills (コース例: 期間1日:費用 $125 )
・Pub Skills (コース例: 期間1日:費用 $95 )
などだ。
ヨーロピアン留学生などは現地でローカル同様に働くが、その多くがこうした短期資格取得学校でさっと資格を取り現地のレストランにオファーしている。
こういった、短期で資格取得>仕事をGET、という流れはアジア人とっては言語の壁もありあまり馴染みがなかったが、少しでもローカルで働けるよう有効活用していただきたい。
■ 最短1日で取得可能。短期専門の資格取得スクール。
今回紹介するのは最短1日から資格を取ることができる、資格取得のためのローカルの訓練学校。
まとめて資格を取りたい人、RESUMEに載せる資格がほしい人はもちろん、ローカルのパブやカフェで働きたい人にお勧めである。
今回紹介する3つすべての学校で、RSAとRCGのコースが受講できる。
1. Hostec
RSA/RCGをはじめ、Sydney Coffee Schoolと提携しバリスタを学べるコースなどがあり、計9つの資格を取ることができる。すべてが一日(6〜7時間)で取得可能。日本人の割合は多いときで40%。事前に日本語のテキストをもらえるので、予習もできる。さらに、当日試験にパスしなくとも3カ月以内であれば3回(当日も含め、4回のチャンス)無料で再試験を受けられるので安心。
コース例
RSA
(Responsible Service of Alcohol)
費用;$85 1day(7hours)
開校日;火曜~木曜、土曜日
RCG
(Responsible Conduct of Gambling)
費用;$75 1day(7hours)
開校日;水曜、木曜、土曜
*曜日によって時間帯や場所が異なります。
2. Training Course Professionals
飲食について学ぶコースをはじめとし15以上の様々なコースがあり、複数をまとめて申し込むと割引がある。Forklift などのコースは2〜3日かかるが、Cocktail Skillsなど短いコースで一日4時間、ほとんどが一日で受講できる。ヨーロピアンに人気の学校。
コース例
RSA
(Responsible Service of Alcohol)
費用;$95 1day(6hours)
開校日;月曜~土曜 (シティ)
Coffee Skills
費用;$110 1day(7hours)
開校日;火曜、土曜 (シティ)
3. Australian Training Solutions
ホスピタリティをメインに、約7つのコースから成り、食品衛生や応急救護について学ぶことができる。取得したライセンスの証明をなくした場合、ウェブ上でもう一度発行してもらえる。また、オンライン予約での割引もある。
コース例
RSA
(Responsible Service of Alcohol)
費用;$85 1day(6.5hours)
開校日;火曜、木曜、土曜
First Aid
(応急処置に関する資格)
費用;$110 1day(7hours)
開校日;火曜、土曜 (シティ)
■ ローカルで働きたい!第一歩は資格取得から
ひたすら履歴書を配り、根性でローカルで仕事をGETした話はよく聞く。しかし、資格を取り、こうした学校でローカルの知り合いを作り、何かのタイミングですんなり仕事をGETする人もいるのだ。
まったくアテのない状態から闇雲に仕事を探すのでは時間もかかるし、正直何から手をつけていいのか分からない方も多いだろう。
こうした資格取得学校は、とっかかりとしては最高だ。計画性をもって、用意周到にローカルで働きたい方にはお勧めの方法である。
JAMS内の参考ページはこちらから