5 月28日(月)シドニー市内ヒルトンにて、「Snow’n Ski Japan Seminar(スノーイン・スキー・ジャパン・セミナー)」が、Japan National Tourist Organization(JNTO)・国際観光振興機構により催された。会場には地元メディアを含め日本へのスキーツアーに携わる企業が参加し、日本か ら訪れた各旅行代理店や地元観光協会のプレゼンテーションを楽しんだ。プレゼンテーションの後はカクテルパーティが催された。
司会進行をされるレベッカ本田氏(JNTO)
開会挨拶を行う堀内丈太郎所長(JNTO)
「近年は20, 000人のスキーヤーを迎える日本のスキーツアーですが、ここ3年で来客数は2倍以上となりました。日本の上質なパウダースノーのゲレンデだけでなく、日 本食・フェスティバル・神社・文化・ニホンザルと一緒に入れる温泉・地元の日本人との触れ合いなど、様々な要素が人気の理由のようです。今後も “Holiday Destination”として日本のスキーリゾートをオーストラリアの皆さんに楽しんで頂ければと思います。」
プレゼンテーションは北海道代表・東北代表・長野新潟の順で行われた。
北海道代表
プレゼンテーションを行う石橋静江氏(北海道観光連盟)
「今日覚えてい ただきたいキーワードは“Powder Snow HOKKAIDO”です。北海道のゲレンデは非常にクオリティの高いパウダースノーで有名で、“スキーがぐっと上手くなったような気がする“と好評を頂い ています。カナダやアメリカよりも近くて、時差ぼけ無しでスキーが楽しめる北海道へ、是非いらして下さい。」
プレゼンテーションを行うNigetl Abbott氏(日本ハーモニーリゾート)
「ニセコのス キー場をご紹介します。ニセコにはアドベンチャーとエクスペリエンスが待っています。4メートルの積雪を記録するゲレンデ、30近くある温泉施設、整いつ つある英語環境など、オーストラリアの皆さんにきっとご満足頂けるスキーリゾートだと思います。特にビレッジダイニングが好評で、日本食はもちろん、ロイ ヤルファミリーに料理をお出ししていたスパニッシュシェフのダイニングもあるほどですよ!」
プレゼンテーションを行うLuke Hurford氏(ふらの観光協会)
「私は富良野の スキー場をご紹介します。富良野といえば日本人にはとても人気のある場所で、スキーシーズンはもちろん夏場のお客様も多い場所です。キーワードは “Come Back, Again And Again”で、一度来て頂いたお客様に“何度も訪れたい”と思って頂ければ幸いです。」
プレゼンテーションを行う井上喜和氏(京都市海外情報拠点メルボルン事務所)
「北海道エリア ではありませんが、京都のご案内をさせて頂きます。皆様すでにご存知のことだと思いますが、京都には嵐山や清水寺などの名所がたくさんあります。日本の文 化を味わうには最適の場所で、イベント・アクティビティ・お茶会・マーシャルアーツ・日本食・和菓子の手作り体験など、様々な企画をご用意しています。」
プレゼンテーションを行う安田隆明氏(ホテルアルファトマム)
「トマムにはツ リーランエリアからファミリーエリアまで様々なタイプのゲレンデがあります。山頂でテントが張れるキャットツアーや山頂にヘリコプターで行くヘリツアーな ど珍しい企画もご用意しています。またマイナス30度になるトマムの気候を利用して、シーズン中にアイスビレッジと呼ばれる氷で出来た街を設営します。ア イスドーム(かまくら)の中で、氷で出来たグラスでお酒を飲んだり、犬ぞり体験をしたり。なんと氷で出来たチャペルで結婚式を挙げることも出来るんです よ!」
東北代表
プレゼンテーションを行う岡崎重知氏(蔵王スキー場タカミヤホテルグループ)
「蔵王はスノー モンスター(樹氷)で有名な場所です。これは良質の雪でなければ出来ません。どれほど蔵王の雪が良質かと言いますと、私が実際に雪の上に2時間寝そべって みたところ背中が一切濡れなかったほどです!(笑)また、祭りや、名物のそばと牛肉、5つのホテルの温泉を巡るコースも人気です。」
プレゼンテーションを行う小泉伸太郎氏(猪苗代スキー場)
「福島県の猪苗 代スキー場をご紹介します。福島県と聞いてどこにあるかすぐに分かるオーストラリアの方はいらっしゃいますか!?これから私がご紹介します。(笑)猪苗代 の特徴はゲレンデから見えるレイク猪苗代です。スキー場から湖が見えるのは珍しいことなんですよ。その他、ラーメンで有名な喜多方も近く、猪苗代では様々 な体験が出来ます。」
プレゼンテーションを行う児玉栄一氏(安比高原スキーリゾート)
「安比高原ス キーリゾート代表です。ただいまご覧頂いている映像には私自身が出演しており、アクティビティやスノーモービルなど、スキーやスノーボード以外も楽しむこ とが出来ることをご紹介しています。また、東北はトラディショナルでウォームハートなことで知られています。素朴で日本らしい、それでいて心を込めたおも てなしをご提供いたしますので、是非一度遊びに来て下さい。」
プレゼンテーションを行う芦沢吉朗氏(八甲田山荘)
「八甲田山では 今年の2月に雪崩事故があったのですが、その際に観光で来ていたオーストラリア人の方々に救助活動援助をして頂きましたので、今日はお礼の気持ちを込めて プレゼンテーションを行いたいと思います。八甲田山は厳しい山の中での本格的なスキーができる場所です。スノーモンスター(樹氷)がそびえる深い雪の中を 滑ってみて下さい。12月中旬から5月のGWまでパウダースノーを楽しむ事が出来ます。また、大きな街には無い山荘の魅力、そこで暮らす人々に触れて頂け ればと思います。」
雪崩事故の際に救助活動を行ったオーストラリア人旅行者への感謝状授与式の様子はJAMSソーシャルシーンでも取り上げました。
長野新潟代表
プレゼンテーションを行う恵崎良太郎氏(長野-新潟スノーリゾートアライアンス実行委員)
「1998年に行われた長野冬季オリンピックで有名な長野のスキー場は、日本で一番来客数の多いスキーリゾート地です。今回は長野のスタッフ20名を連れてやってきました。オーストラリアの皆さんに長野のスキーリゾートの魅力を存分にお伝えしたいと思います!」
プレゼンテーションを行うJason Jansen氏(Ski Japan Horidays)
「今回私は4つ のスキーリゾート地をご紹介したいと思います。まず長野県の志賀高原。こちらは国立公園になっており、21のリゾートがあります。そして白馬。長野県北ア ルプスの麓にあり、長野オリンピックの会場にもなりました。野沢温泉は近年オーストラリア人に人気のスポットで、スキーだけでなく文化的な建物や祭りが楽 しめます。最後に妙高高原ですが、こちらはレッドランタン(赤提灯)など風情のある町並みで海外客に人気です。家族でも個人でも楽しめるようアコモデー ションも充実しています。」
カクテルパーティの様子
芦沢吉朗氏(八甲田山荘)
「八甲田では現 在ガイドを育てています。自然の厳しい八甲田のスキーにはガイドが必要だからです。実は八甲田は自然との共存のため、ロープウェイやリフトを極力少なくし ています。最後まで人間が自然を守って生きたいというポリシーと姿勢を貫く新しいスキーリゾートスタイルを、オーストラリアの方々にも体験して頂ければと 思います。将来は八甲田にオーストラリア人のガイドが現れると嬉しいですね!」
左から
稲田勲氏(青森県企画制作部新幹線・交通政策課)
佐藤伸氏(東北観光推進機構)
藤岡俊裕氏(東北観光推進機構)
「東北エリアは北海道など他の地域に比べるとオーストラリア人観光客に浸透していませんが、これから頑張っていきたいと考えています!」
Jason Jansen氏(スキージャパンホリデーズ)
「日本は様々なアクティビティが体験できます。ロッククライミング・セイリング・カヌー・ラフティング・登山・スキーなど。オーストラリア人はまだまだそれらを知らないと思うので、こういった機会に伝えていければと思います。」
左から
宇山浩司氏(JAL)
小川原太郎氏(新潟県産業労働観光部観光振興課)
垣本豊氏(JNTO)
「新潟は料理も美味しくて、祭りや花火など四季を通じて楽しむことが出来ます。ぜひ足を運んでください!(小川原氏)」
清水史郎氏(妙高市観光協会)
「近年はオース トラリア人客がどんどん増えています。その期待に応えて、妙高高原では、3つのゲレンデを行き来できる無料のシャトルバスを用意するなど、お客様に満足い ただけるシステムと環境を整えています。3月にオーストラリアから視察団がいらっしゃったのですが、バリエーションの多いゲレンデを持つスキー場だけでな く、居酒屋・英語カラオケ・焼肉屋・ラーメン屋・天然温泉などにも喜んで頂けました。」
左 山下広次長(JNTO)
右 堀内丈太郎所長(JNTO)
左から
吉田謙一氏(日本旅行)
石川和弘氏(Pitt Travel)
水越大輔氏(Pitt Travel)
Linh Saunderson氏(Pitt Travel)
左から
佐藤裕一氏(ヴィラ・一の瀬)
恵崎良太郎氏(信州・長野県観光協会)
竹内牧子氏(長野新潟Snow Resort Alliant Sydney Office)
「ヴィラ・一の瀬のある志賀高原は、その標高の高さで有名です。スノーモンスター(樹氷)の景色も楽しむ事が出来ます。素晴らしい温泉もたくさんありますので、ヴィラ・一の瀬においでの際はご案内します!」