ふと、財布を見ると、クレジットカードや免許証、ビデオショップの会員カードやウールワースのショッピングカードと、10数枚のカードが入っていました。友人は25枚以上のカードを常時持ち歩いていました。

クレジットカードはもちろん、銀行のキャッシュカードが登場して、ATMで現金がおろせるようになって非常に便利なカード社会になりました。免許証や保険証などもカード化し、なんでもカードの時代。当然、日頃持ち歩くカードの種類も枚数も増える一方です。

特に12月はクリスマスということもあり、みなさんもギフトカードを手にすることが多いかと思います。クリスマスプレゼントには手軽で、なによりも金券なので、もらった人も欲しいものが買えるため、喜ばれるプレゼントですね。そこで、さあ、ギフトカードを買いに行こうというあなた、ちょっと待ってください。

なんでもオーストラリアでは1年間に約15億ドル相当のカードが発行され、4人に3人（75％）の人が、少なくてもギフトカードを1枚、手にしているということです。そして半数以上の人が、そのカードの相当額をすべて使い切っていないということです。もったいない！（cHoice DEC2010/JAN2011）

ギフトカードを有効に利用するには以下の点に注意しましょう。

（1）有効期限を過ぎたら？

ほとんどのカードは、12カ月か24カ月の有効期限がついています。でも、Bunningsのカードには期限がありません。David Jonesでは期限の来たカードを新しいカードに交換してくれます。またJB Hi-Fiのカードは期限を過ぎても使えます。（だったら期限をつけなければいいのに…）

ということは、それ以外のカードは期限が来ると使えないって、当たり前ですよね。ところがそうじゃないんですね。ほとんどのカードは期限が来ても猶予期間（通常1カ月）があって、その間は使えるんです。だから期限が来たから捨てちゃう、なんてことしないようにね。

（2）最低利用金額に注意

例えばDymocksのカードは、$5以下のお買い物には利用できません。カードの残高が$4.80あって、$4の商品を買おうと思っても使えません。その場合は、ほかの商品と一緒に$5以上の金額にして買うしかありません。

（3）カードを紛失した場合

カードは金券ですから、なくしてしまうと現金をなくしたことと同じです。でも、いくつかのカードは、レシートとカード番号がわかれば、キャンセルして新しいカードを発行してくれます。万が一のためにレシートとカード番号は控えておきましょう。

（4）どのお店でも使えるの？

そのお店でしか使えないカードがほとんどですが、Coles Group & MyerのギフトカードやWoolworths Wishカードは、そのグループ店でも使えます。注意したいのが、Westfieldのカード。Westfieldのショッピングセンターに入っているお店のほとんどで使えるのですが、Kmartを除き、ColesグループやMyer、Woolworthsグループでは使えません。

（5）お釣りがもらえる？

ほとんどのカードで、お釣りを現金でもらうことはできません。でも、Bunningsカードでは$9.95までなら現金でお釣りをもらうことができます。

（6）カード手数料ってあるの？

小売店発行のカードには手数料はありませんが（Westfieldカードは発行手数料が$1.95）、ビザやマスターカードのギフトカードは要注意。クレジットカード同様、ほとんどのお店で使えて便利ですが、そのかわり発行手数料や残高照会手数料がかかります。

せっかくプレゼントしてもらったけれど、結局、そのカードのお店で使うことがないという方、ご安心を。使わないカードを引き取ってくれます。

http://www.cardlimbo.com.au/

このサイトでは、入らなくなったギフトカードの売買や、カードの割引販売、カードの交換などを行っています。カードの額面の60％〜90％で売ったり、中古のカードを70％〜96％の金額で買ったりできます。また、残高の残ったカードを寄付として慈善団体にその金額を寄付できます。

ギフトカードのプレゼントが飛び交うこの時期に、改めて使っていないカードがないかどうか、お財布を確かめてみましょう。