「ねえ、あんた今度生まれ変わるとしたら、やっぱり女がいい? それとも男?」
「女に決まってるじゃない。バカな男に貢がせるのよ」
「でも、男は力が強いし、出世できるじゃない」
「なに言ってんのよ、男はバカだから、女の猫なで声にコロッと騙されるのよ」
「そんな男ばかりじゃないでしょ?」
「いや! すべての男はどスケベだから、可愛い女にはイチコロよ!」
男と女、どちらが得か? そりゃあ、状況、いや身体によるでしょう。
美人でスタイルが良いとなれば、ほっとく男はいません。
女だってハンサムなやつをつかまえます。
もちろん世の中、そんなカップルばかりではないですが…、
たいがいの男はバカですから、女の尻を追いかけて、
自ら結婚という奴隷契約を交わし、家庭という監獄に入るのです。
そんな打算の結婚生活は長続きしません。貢がせるはずが、ぐうたら亭主だったというのはよくある話し。
遅かれ早かれ、離婚という結末を迎えます。
さあ、これで二人とも自由の身です。好きなことができます。
でも、バカな男に愛想が尽きたと離婚をしても、結局、損をするのは女性のようです。
離婚による男女の違いは何でしょう。
女性は男性に比べて金銭的に貧しくなり、男性は女性に比べて悲しみと孤独感に苛まれます。
でも4年も経つと、男性は精神的な痛手から回復し、金銭的にも持ち直していきます。逆に女性は、収入が減ったままです。
離婚したカップルの平均所得は、男性が4万2,000ドルで、女性は3万6,000ドルです。ところが男性のほうが、女性よりも、「自分は貧しく、金銭的に苦労している」と思いがちとか。まったく、男って本当に身勝手ね。
離婚後1年の時点で、男性の48%はまだ新しいパートナーを見つけられず、非常に孤独感を感じていますが、女性は38%と男性よりも少ないんです。女性のほうが立ち直りが早いということですね。(あきらめが早いとも言いますが)
それが4年後では、男性は29%に減少し、女性は28%と、ほぼ同じ比率です。男女とも、まだ約3割の人が精神的な痛手から回復できないということですね。
離婚後1年の時点での生活の満足度では、男性は29%、女性は38%と、女性のほうが満足している比率が少し高いようです。それが3年後には、男性は42%が、女性は52%が満足していると答えています。男女とも時の経過とともに立ち直り、生活にも充実度が増してくるようです。
この比率は、もちろん離婚していないカップルに比べると、満足度は低いです。でも、離婚時の男女、それぞれの生活満足度と比べてみると、男性は離婚時と4年後とではほぼ同じですが、女性は4年後のほうがもっと幸せを感じています。立ち直りの差でしょうか。
離婚したほうがもっと幸せを感じているということは、やはり女性のほうが結婚生活に耐えている度合いが高いようです。それが離婚となると、結果として幸せを感じるわけですから。その点、男は、日頃から結婚生活にそれほど満足していないということでしょうか。何なんでしょうね、男ってヤツは。
それでいて、いざ離婚となると、子どもがいる場合、不動産などの資産分割は原則として均等に50/50となり、多くの場合子どもが母親と一緒に生活するので、母親の方がプラス10〜15%という比率になるんですが、でも実際には、子どもの面倒など生活の多くの時間を費やしているにもかかわらず母親には50%以下という資産分割が多いようです。
これって、男性社会だから? オーストラリアは日本に比べて男女平等社会だとばかり思っていたのに、そうじゃないの?
オーストラリアでも女性が男性より負担が大きく、かつ責任を抱えているってこと? なんだか頭に来るわ!
("Relationship breakdown and social exclusion: a longitudinal analysis" University of Queensland, Australian National University, The Australian Institute of Family Studies)
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