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だって気が変わったんだもん、取り替えてよ!

前から不思議だったんですが、買った商品が気に食わなくて、お店に持っていって返品したり、交換したりが、わりと簡単にできるんですよね。

もちろんパッケージなんか破れていたりして、少し使っていたりしても平気で返品したり、お店もお金を返したり、ほかの商品と取り替えたり、「えっ、そんなことできるの?」ということを感じた人も多いと思いますよ。

そういえば、棚に並んだ商品に、いかにも一度開けたパッケージを、もう一度ホッチキスで留めました、と言わんばかりの品物が並んでいるのを見かけます。おそらく一度買ったお客さんが返品したものなんでしょうかね。きれいに包装し直すこともなく、とりあえずそのまま並べるお店もお店ですが、そんなこと気にしないでそれを買うお客もお客でしょうか。

まあ、こんな国だから、私はオーストラリアが大好きなんですが…。

いちおうオーストラリアにも法律があって、欠陥品は当然ですが、気が変わったから取り替えるというのは許されていません。

でも、お店は独自にお客さんを大事にして、そんな法律通りの厳しい規則を適用したりしていませんね。通常は、ほとんどの場合、お買い物から14日以内なら返品を受け付けています。

それになぜかホリデーシーズンの場合は期間も延長してくれます。あるゲーム店では、ゲームソフトの返品は通常7日間の「お試し期間」を許していますが、ホリデーシーズンの場合、クリスマス前に買った商品でも1月15日までの期間なら返品に応じてくれるんです。

これって、お休みの間中、毎日ゲームを楽しんで、いいかげん飽きた頃に返品できるってこと? 大手のデパートやスーパーなど、「change of mind」による返品を、年間を通して受け付けてくれます。

そんなゆる〜い規則だから、いちおうドレスのお買い物をして、その日のディナーパーティにお出かけして、「どう?きれいでしょ」なんて見せびらかして、翌日デパートに持っていって、「やっぱり私の好みじゃないわ。これ返品して」なんて言っちゃう人がいるんですね。

…ということは、ドレスを買って持っている必要がないってこと?  いわば無料のレンタルドレス?

とりあえずお店は、商品を持ち帰ってきたお客さんに、「現金返却」「商品取り替え」「商品修理」の3つの方法で対応します。パッケージがきちんとされているかどうか、値札がついているかどうかに関係なく。…そこが甘いんですね。

ところで1月1日から法律が変わり、返品商品は「merchantable quality」から「acceptable quality」となりました。つまり、もう一度棚に並べて販売できる状態かどうかお店が判断するよりも、お客さんが買おうとする状態のものかどうかに、その返品商品の状態が判断されることになったんですね。

けっこう甘いお店の判断を、厳しく商品チェックを行なうようにということですね。より消費者保護の観点が取り入れられた法改正だということです。

これでオーストラリアの大甘返品慣習が大きく変わるのでしょうか? そんなことはないでしょうね。これからも、さんざん使った商品を、「やっぱ、取り替えて」って持ち込むお客さんは減らないと思いますよ。

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