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バレンタインって、血塗られた裏の世界の慣習?

今日はもちろん、バレンタイン・デーです。「聖バレンタインの日」ということで、欧米キリスト教圏での故事・習慣ですね。「好きな相手に言葉を贈る日」とされています。

もちろん日本では、女性が好きな男性にチョコレートを贈るという、お菓子業界の陰謀があまねく広まっているわけですが…。

世界ではそんなことはなく、カードや花を贈ることが多いようです。オーストラリアは「チョコホリック」の国でもありますから、なかにはチョコレートを贈る人もいるでしょうね。

でも、素敵な詩を書いたカードとお花やプレゼントを贈るのはよいですね。でも、バレンタインのためか、先週からバラの花の値段がグンと上がりました。(年に一度の売り上げ増強月間でしょうがないですか…)

さて、この習慣。いろんな説があるようですが、せっかくなのでそのひとつをご紹介。

聖バレンタインは紀元3世紀に実在した人物で、キリスト教の司教です。で、時のローマ皇帝によって禁じられていた結婚を執り行ったとして知られています。

なんで結婚が許されなかったかというと、男性を立派な兵士に鍛え上げるため、結婚をさせまいとしたんです。やっぱり、結婚は男を軟弱にするものなんですね。(結婚は愛の結晶なのか、愛の奴隷なのか、よ〜く考えてみましょう)

もちろんそれでも、愛する男女は結婚を望み、彼(彼女)らの願いを叶えるべく、バレンタイン司教は裏の世界で結婚式を挙げていたわけです。で、ついに捕えられて、紀元269年2月14日、処刑されてしまいます。聖バレンタインの日って、処刑日なんですよ。血塗られた悲劇の司教がバレンタインです。

男女の深い愛に手を差し伸べて殉教した聖バレンタインの故事にならってか、後に英国で、愛のカードを贈る習慣が始まります。当初は樽の中に女の子の名前を書いたカードを入れ、男の子が引いたカードの女の子と二人は1年間、恋人になるという他愛ないお遊びでした。しかし、子どもの遊びは得てして真剣になるもので、好きな子ならいざ知らず、好きでもない子と一緒になった子は明らかに不満を浮かべ、破局を迎えることになります。

そこで、好きな子と一緒になれるようなシステムを考えださなければならず、カードシステムが生まれたというわけです。決まり文句や素敵な詩を書いたカードの交換は、あっという間に広がりました。書き方集や口説き文句のガイドなどが出版されたりしたんですね。

まあ、年に一度の告白タイムということで、若い男女のお遊びとしては楽しいイベントですが、ホワイト・デーだの義理チョコだの、どうも暴走ぎみの思わぬ展開に、聖バレンタインも困っていると思います。

さあ、今日は何を贈りますか? 間違っても、その辺にあるニュースエージェントで、お決まりのカードを買ったりしないように。カード専門店で、できれば手作りのカードにした方が良いと思いますよ。それに安いスパークリングワインや、高価なバラの花はやめましょうね。

こころのこもった、あなたらしい贈りものなら、きっと彼(彼女)もご満悦。(なんてことはなく、今どきの子は、やっぱり高価なプレゼントが一番かな…)

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