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”シドニー発豪ドル見通し”(毎週月曜アップデート) |
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Joe Tsuda のプロフィール
東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。
1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。
現在Junax Capital,AT FUND,Sydneyでファンドマネージャーを務める傍ら日本の投資家に市場情報を発信している。為替歴28年。
趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ
今週の主な予定、イベント
2/14(月)日本第4四半期GDP、中国1月貿易収支、EU財務相会議、オバマ大統領予算教書提出
15(火)日本12月鉱工業生産指数、日銀会合、RBA議事録、中国1月CPI、PPI、仏第4四半期GDP、独第4四半期GDP、ユーロ圏第4四半期GDP、独/ユーロ圏2月ZEW景況感指数、米2月NYK連銀製造業景気指数、米1月小売売上高
16(水)英1月失業率、米1月住宅着工件数、米1月PPI、米1月鉱工業生産指数、FOMC議事録
17(木)日本1月景気動向指数、ユーロ圏12月経常収支、米国新規失業保険申請件数、米1月景気先行指数、1月CPI、2月フィラデルフィア連銀景況指数
18(金)独1月PPI、英1月小売売上げ指数、カナダ1月CPI、G20財務相・中央銀行総裁会議(パリ~19日)
マーケットの焦点
先週も多くの出来事が目白押しでいそがしい1週間でした。中国の利上げ、バーナンキFRB議長の議会証言、多くのFRB地区連銀総裁発言、豪州1月雇用統計、RBAスティーブンス総裁議会証言そして週末のムバラクエジプト大統領の辞任。
ともすればネガティブな材料視されやすいニュースも多かったのですが、世界の株価は上昇しています!日経平均はザラ場での今年の高値を付け、NYKダウ平均も12000ドルを突破して、2008年金融危機後の最高値を更新しました。やはり世の中不安材料は多いものの、世界景気は二歩前進一歩後退で緩やかな回復基調にあるということでしょう。このような中先週為替市場を引っ張ったのは米ドルの動きでした。年初来EU財政問題を受けて注目を浴びてきたユーロに代わって、ようやく米ドルに日が当たり出したという感じです。ドル円は約1ヶ月ぶりに83円台を回復し、ユーロは対ドルで1.35近辺まで、また豪ドルも一時100セント割れまで下落しました。やはり米景気の回復基調ともに米金融当局者の中にも徐々にインフレ懸念的発言が聞かれ出し、米国の市場実勢金利がじり高推移し始めているのが根本原因のようです。因みに年初の頃の米国2年債と10年債利回りはそれぞれ0.577%、3.323%ですが、先週金曜日の水準は0.834%、3.642%でクローズしています。
豪ドルマーケット
先週の相場レンジ AUDUSD 0.9962-1.0187 AUDYEN 81.01-83.70
今週の予想レンジ AUDUSD 0.9850-1.0100 AUDYEN 82.00-84.00
先週豪ドルは結果として豪ドル米ドルは1.01台後半から1.00近辺に下落、一方豪ドル円は83円台での堅調推移となりました。つまり米ドル上昇から豪ドルが下落する一方、豪ドル円は米ドル円の上昇と豪ドル下落が相殺しあった格好です。注目の1月雇用統計では、就業者数としては24千人の増加と洪水の影響があまり見られないものでしたが、内容的にはfull time jobが-8千人と芳しいものではありませんでした。一方金曜日のRBAスティーブンス総裁の議会証言では”引き締めバイアスは維持しつつも当面の金利据え置きを示唆”したことから豪ドルは一時0.99半ばまで下落しました。
さて今週も本日の日本そして明日の独仏の第4四半期GDPをはじめ、日欧米そして中国の多くの指標(多くは1月分)が発表されます。豪州国内指標では重要なものはありませんが、やはり米国の主要指標(小売売上高や鉱工業生産指数)と米ドル金利動向が豪ドル相場に大きな影響を持つものと思われます。世界の株価堅調から市場のリスク許容度増加しつつあり、これが円安(対ドル及びクロス取引で)に結びついてるのは間違いのないところ。米ドル金利も方向的には向う数年にわたって上昇基調であると思われますが、果たして市場がどの程度金利上昇を織り込み始めるのかが焦点でしょう。豪ドルは当面金利据え置きとは言え、やはり景気格差・金利格差の優位性から大きく崩れる地合ではありません。また円クロスの堅調地合いも豪ドルサポート要因です。ただ上記のように米ドルが一段高となる場合には、やはり1AUD=1USDのパリティーの維持が困難になるでしょう。また目を先に伸ばせば、日本の年度末(3月末)に向けた資金還流(いわゆるリパトリエーション)の動きが徐々に出始め、豪ドル円の上値(85円近辺)を重くする可能性もあります。
つボヤキコーナー
最近当地でもインターネット経由で日本のテレビ(民放も)が画像は悪いですが見られます。しかし驚くの日本の番組は何でバラエティー番組があんなに多いのか!?ゴールデンアワーから深夜まで役者、芸人、知識人、一般人出演でバラエティー番組のオンパレード。豪州のTV などは6チャンネルほどありますが、バラエティー番組の比率は全体の10%以下でしょう。日本は半分以上と言っては大げさでしょうか?出演料だけでも莫大でしょうに、、、、まあ日本にいる方はあまり感じないのでしょうね。
ドキュメンタリー好きの私は逆に疲れます、、、
でもイヤなら見なければいいだけですね。納得。
それでは 、Have a nice DAY!!!
Junax Capital, Sydney
Joe Tsuda
・豪ドルトレーディングにはFXマガジン「Joeの豪ドル道場」をお勧めします。 http://www.fxmagazine.jp/magazine_direct.php?uid=3Gl8j
最近のサンプルを添付させて頂きます。
ご注意!
本レポートは著者の作成時点における見解により作成されており、内容等の正確性を期しますが、
それを保証するものではありません。投資等のご判断は皆様ご自身でなされるようお願い申し上げます。
東京銀行(現 東京三菱UFJ)のバーレーン支店で為替・資金ディーラーとしてスタート。ロンドン支店為替チーフディーラー、本店オプションデスク勤務後、1990年外資系銀行(米系、スイス系)に移り為替・資金業務に携わる。
1995年に来豪し第一勧業銀行(現 みずほコーポレート銀行)の為替ヘッドとして2007年まで活躍。
現在 AT FUND PTY LTD, Sydneyのダイレクターを務める傍ら、日本の投資家に日々市場メッセージを発信している。豪州金融市場に友人も多い。為替歴30年。趣味:ゴルフ、テニス、ワイン賞味、ネコと遊ぶ
☆FXトレーディングにはFXマガジン「侍ディーラーが相場を切る」をお勧めします。
詳しくはhttps://foomii.com/00130をご参照ください。
☆現在セントラル短資FXブログに執筆中!(毎週木曜日担当、ヤフーファイナンスに同時掲載)
http://www.central-tanshifx.com/
☆日経新聞月刊誌”日経マネー”に定期寄稿
ご注意!本レポートは著者の作成時点における見解により作成されており、内容等の正確性を期しますが、それを保証するものではありません。投資等のご判断は皆様ご自身でなされるようお願い申し上げます。
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