♪ど〜この誰かは　知〜らないけれど　誰もがみ〜んな　知っている♪って、いったいみんな知ってるの？知らないの？

そんなことはとにかく、今日、2月24日は、月光仮面がこの世に登場した日です！　1958年のこの日、国産初のテレビ映画「月光仮面」の放送が始まったんですね。

正義の味方、月光仮面は、英語でMoonlight Mask。日本で最初のテレビのスーパーヒーローです。

白いターバンと覆面に黒いサングラス、白タイツと白マントの全身白装束。さすが白は正義の色です。オートバイ（ホンダのドリーム号）に乗って颯爽と現れ、悪を退治する和製スーパーマンが月光仮面です。

しかも月光仮面は悪人を殺さないんですね。ピストルを持って撃ったりするんですが、けして殺したりしません。作者の川内康範氏は仏教的な思想を持っていたので、月光仮面に「憎むな、殺すな、赦しましょう」という考えで行動させて、悪を懲らしめさせるんです。懲らしめですよ。実によいですね。

仏教思想が作者にありますから、このスーパーヒーローの名前も、当初は菩薩をイメージして、日光菩薩からとった「日光仮面」と考えましたが、語呂が悪いのか、明るすぎるイメージなのか、最終的に月光菩薩から「月光仮面」になったというエピソードがあります。

テレビ放送は好評でしたが、いつの時代もそうですが、真似をする子どもが出てくるんですね。月光仮面の真似をして子どもが高い所から飛び降りてケガしたり、なかには死んじゃった子どももいて、「有害番組」だと批判が巻き起こり、翌年1959年には打ち切りになってしまいます。そういえば、私も首に風呂敷を巻いて飛び降りていました。（死ななくてよかった…）

さて、現代のスーパーヒーローと言えば、そうです、タイガーマスクの伊達直人ですね。養護施設にランドセルをプレゼントしたことから、全国に同じような匿名の寄付が続出して、「伊達直人現象」にまでなって日本全国に広まっています。

もちろん同じ「直人」でも、首相の菅直人は、いったいどうした！と批判にさらされています。インターネットでは両直人を比較したキャッチコピーが溢れています。

子供達にランドセルを背負わせたいのが伊達直人■子供達に借金を背負わせたいのが菅直人

フェアープレーで闘うのが伊達直人■スタンドプレーで目立とうとするのが菅直人

贈与するのが伊達直人■増税するのが菅直人

必殺技を決めるのが伊達直人■「俺に決めさせるな」が菅直人

子供たちに夢を与えるのが伊達直人■子供たちに弓を引くのが菅直人

リングで虎をかぶるのが伊達直人■選挙で猫をかぶるのが菅直人

虎のマスクで顔を隠すのが伊達直人■虎の威を借るのが菅直人

庶民を勇気づけるのが伊達直人■庶民を落胆させるのが菅直人

仮面を被って戦うのが伊達直人■仮免で国を動かすのが菅直人

庶民の味方が伊達直人■庶民を偽装が菅直人

ヒーローなのが伊達直人■非道なのが菅直人

いったい、市民運動家で舌鋒鋭く与党自民党を攻撃していた、あの菅直人はどうしちゃったのでしょう？　結局、「総理にだけはなりたかった男」でしかなかったのでしょうか。

政局に明け暮れる日本の国会を見ていると、つくづく成長しない国会議員のもたれあいにウンザリします。海外に暮らす日本人にとって、身動き取れない日本政府の現状を見るにつけ、心配になってきますね。

正義の味方月光仮面やヒーロー伊達直人の登場を乞い願うのは当然です。世論の動向を気にしすぎて、あっちに行ったり、こっちに来たりの右往左往は、情けない。首相にしっかりとした理念がないから、これまでの言葉が非常に深みのない上辺だけのものにとられています。

宇宙人の鳩山由紀夫前首相よりはましかと思われましたが、何のことはない、中身のない首相だったのが明らかになってしまいました。この調子では３月か４月には退陣か、総選挙かと、騒がれています。またしても政治空白が生まれそうですね。

そんな日本を眺めつつ、海外から石でも投げつけたい気持ちで、選挙になったらしっかりと票を投げつけましょうね。