オーストラリアの大学のレベルはどれぐらい? オーストラリアの...
留学先・入学先の大学のレベルは、その後の就活にも影響するだけに気になりますよね。この記事では、オーストラリアの大学は世…
チュニジア、エジプトと続いた民主化革命も、リビアやバーレン、イランなどに広がる勢いです。
もともとはチュニジアで起きた民衆蜂起で大統領が逃げ出して政権が崩壊したことが発端です。長期の独裁政権での腐敗と汚職、経済格差や若者の高い失業率など、アラブ諸国の多くが共通に抱える問題だからこそ、いまや中東地域で民主化運動が広がりを見せています。
リビアでは反政府デモに軍隊の一部も支持を表明し、内戦になる様相を見せています。最高指導者のカダフィ大佐は「最後の血の一滴まで戦う」として退陣を拒否しています。報道によるとカダフィは、「リビアは世界を導いている。今ではリビアのカダフィやその革命は誰でも知っている。カダフィは辞めない」と述べ、反政府デモを「薬物を与えられて行動するギャング。ドブネズミ以上の存在ではない」と切り捨て、「家々を一軒ずつ回って粛清しろ」と徹底的につぶす姿勢を示したといいます。実際に外国人の傭兵部隊にデモ隊を襲わせていますし、政権側の軍隊が反撃に出ているようです。
これでは民衆の支持はもちろん、世界各国からの指示を得るべくもなく、早晩、失脚するのは目に見えています。願わくば内戦になって犠牲者が増加することなく、すぐにでも政権委譲をしてもらいたいものです。
いま中東で起きていることは、長らく続いている独裁政権や腐敗している政府への民衆によるクーデターです。歴史的に政府(軍部)は不平や不満をもって立ち上がった人々に銃口を向け、鎮圧して圧政を続けてきました。そんな歴史を繰り返しながら、いちおう世界は民主主義という考えを持ち、独裁政権の横暴には世界の国が異議の声を挙げ、その国の人々を支援して民衆の手による政権を支えてきました。
残念ながら日本ではそのような民衆による革命運動はありませんでした。大きな運動になる以前に、危険思想として弾圧され、芽をつぶされてきました。今日の民主主義は1945年の敗戦という結果から、いわば外から与えられたものです。自ら勝ち取ったものではないんですね。
ところが、腐敗に声を挙げ、政府や軍部を糾弾する動きが戦前の日本にありました。
明日は2月26日、「二・二六事件」の日です。(ににろくじけん?)と誰もが思うでしょうが、昭和の初めに日本の軍隊がクーデターを起こした日です。昭和だの軍隊だの、な〜んにも知りませんという貴方、ちょっと日本の近代史のお勉強です。
二・二六事件は、昭和11年(1936年)2月26日に、日本の陸軍の青年将校たちが約1,500名の兵を率いてクーデターを起こした事件です。彼らは「昭和維新断行」「尊皇討奸」を掲げて決起し、首相官邸や政府首脳の官邸や私邸、警視庁、朝日新聞社などを襲撃しました。これにより、内大臣や大蔵大臣、陸軍の教育総監などが殺害されます。
その当時の日本は、景気はそれほど悪くありませんでしたが、地方の農村では貧困に喘ぐ農民たちが苦しんでいて、娘を身売りしたり、一家心中したりという事件が後を絶ちませんでした。下級兵士たちはそんな農村出身者です。20代の若い青年将校たちはそんな兵士の現状を見て、それに比べて政治家や軍上層部の連中は贅沢三昧な生活をしているとの思いが強くなります。
そして、自分たちがクーデターを起こして、腐敗した軍の上層部や政府の要人を斬り捨て、天皇親政による正しい政治を行うべきだとの意を強くしていきます。天皇制の時代です。天皇に訴えれば我々の気持ちをくんでくれるだろうと期待していたわけです。
こうして、ついにこの日、「歴史が動いた」わけです。
「決起した青年将校と兵士たち」(毎日新聞社「昭和史第7巻 二・二六事件前後」より)
ところが軍と政府は彼らを「叛乱軍」と決めつけ、立てこもった彼らを包囲して投降を呼びかけました。よく取り上げられる有名な文章ですね。「今からでも遅くないから原隊へ帰れ」「お前たちの父母兄弟は国賊となるので皆泣いておるぞ」。テレビやインターネットのない時代ですから、飛行機で空からビラが撒かれました。
天皇に昭和維新を直訴した青年将校たちは、天皇自ら、自分たちのことを逆賊、反乱軍と決めつけたため、結局、兵を原隊に復帰させ、何人かは自決し、大半は投降して軍事裁判にかけられ、首謀者のほとんどが処刑されてしまいます。こうしてクーデターもあえなく失敗に終わります。
社会の不正や政治の腐敗に、これでは日本がダメになると立ち上がった純粋な青年将校たちは、軍首脳部の派閥争いに利用され、天皇も味方につかず、結果として反乱軍とされて処刑されてしまったんですね。(血気盛んな若者による単純で無謀な行動という見方もありますが…)
天皇制の時代の軍のクーデター未遂と現代の民衆による民主化運動は、もちろん大きく異なりますが、政治の腐敗に対する怒りや改革の要求には通じるものがあります。だからこそリビアでは軍隊も民衆に味方して政権に立ち向かったわけです。(政権に見切りをつけて勝ち馬に乗っただけということもありますが…)
「憂国の士」という点では同じなのかもしれません。
ところが難しいのは、一見、民主化を求める民衆の運動に見えても、特定の政治勢力の運動だったということがあります。民主主義が一番だといっても、ヒトラーだって民主的に選挙で選ばれて首相になったわけですから、あやしいものです。いまの中東における民主化革命にしても、イスラム原理主義に政権が変わるだけなら、また同じ結果になるのは目に見えています。
ですから「多数の民衆に支持されているから大丈夫」などということはありません。熱狂的な支持は独裁を生みます。もっと問題なのは、多くの人の期待を受けて登場したのにもかかわらず、実は何の実力もなかった場合です。期待は不信と不満に変わり「帰れ!」コールが響き渡ります。今の日本の民主党政権がそうですね。
まあ、軍事独裁政権ではないですから流血の事態にはならないでしょうが、早晩、立ち行かなくなるのは目に見えています。こういう時こそしっかりと国民が支えなければならないのでしょう。いわば国民の民主主義への深化の度合いが試されているのだと思います。
留学先・入学先の大学のレベルは、その後の就活にも影響するだけに気になりますよね。この記事では、オーストラリアの大学は世…
シドニーにある日系歯科「ANBIデンタルクリニック@ワールドタワー」は、開院21年! 日本語堪能な歯科医に加えて、日本語人の…
30 September 2024 ◎<ポイント> ―146円台付けた後、総裁選の結果受けて142円台に急落の荒い展開(汗)― ・今週の予想…