ワールドシティ日本語医療・歯科センター/診察予約状況
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4月3日で夏時間が終わりましたね。昨年10月から半年間の夏時間でした。昨日の日曜日には、午前3時に時計の針を1時間戻して、午前2時にするので、いつもより1時間朝寝坊ができたわけです。まったく気づかずに一日過ごした人は、誰もいない会社に早く着いてしまうことになります。(夏時間がはじまる10月は逆に遅刻することになりますが…。)
夏時間は、正式には「Daylight Saving」と言って、その名の通り日中の陽の光を有効利用しようということで始まりました。オーストラリアでは1917年に初めて導入されました。当時は1月1日から3月迄の3カ月間でした。でも評判が悪くて間もなく廃止になります。
再び導入されたのは1942年、ちょうど第二次世界大戦の時で、石炭や電力を節約しようとの考えから再び導入されました。でもやっぱり評判が悪くて、2年後に再び廃止になってしまいます。
その後、1967年にタスマニア州が導入して以来、クイーンズランド州と西オーストラリア州、北部準州を除く各州が夏時間導入を決めて、今日に至っています。
いまではすっかり社会にとけ込み、夏時間は当たり前という感じですが、州が独自に決められるため、州境の街では混乱があるのも事実です。そのため州民の意見もまちまちで、特にクイーンズランド州では都市部やニュー・サウス・ウエールズ州に近い地域では導入を求める声が多いようです。
また、西オーストラリア州では夏時間を試験的に導入することを決定し、3年間の試験採用をしましたが、終了の年の2009年の州民投票では、結局反対が多くて、今後は夏時間を採用しないことになりました。
夏の間は日が長いので普段より1時間遅くまで仕事やスポーツなどができる、それに電気の節約になるということですが、子どもたちを明るいうちから寝かせつけられない、農家では家畜の世話をする時間が早すぎてまだ真っ暗だ、などと不満の声が挙がりました。クイーンズランド州首相は「夏時間は皮膚がんを増加させる」とまで言って反対していました。
日本でも戦後の一時期(1948年〜1951年)に導入されましたが、これは連合軍の占領下の一時的なものでした。その後、省エネの観点から再び導入が論議されて、「サマータイム勤務」など企業が導入したり、北海道など一部地域で実験的に導入されたりしましたが、札幌市での実験では、一部企業や役所のみの時差出勤がその実態で、地域全体の夏時間採用ではなかったため、具体的な効果もなく、次第に参加企業も減っていきました。
賛否両論の夏時間ですが、ここにきて日本で夏時間の議論が、活発になりそうな状況になってきました。
今回の東日本大震災による福島原発の事故の影響で電力不足が懸念され、特に夏場のピーク時の電力がまかなえないとの指摘がされて、いっそのこと夏時間を導入して乗り切ろうというのです。計画停電や節電指導より、余程効果があるというのですが…。
今回の災害により、原子力の問題や、電力に頼り切った生活、便利を追い求めた結果の文明社会の意外な脆さ、などが取りざたされて、これからは持続可能な社会を目指さなければという声も高まって来ています。
そんな中の夏時間の議論ですが、はたして将来の省エネ社会を考え、これまでの生活態度を見直すきっかけになるのでしょうか。
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