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バリスタの嘆き

オーストラリアに来た当初、カプチーノというコーヒーがあるのを知った。それまでコーヒーといえばブレンドと注文していたのが、この日から、カプチーノになった。

とにかくオーストラリアはイタリア系移民によって持ち込まれたイタリアン・カルチャーがしっかりと根付き、ピザのお店やカフェ文化が浸透している。

英国の植民地だからといって紅茶が多く飲まれているかというとそうでもなく、なんといってもカプチーノやエスプレッソだ。

日本で飲む喫茶店のコーヒーなんかより、ずっと美味しいと感じたカプチーノだが、次第に好みはカフェラテに移り、毎朝、出勤前にカフェでラージサイズのラテを頼むのが当たり前になっている。

先週、新聞記事を発端に、ラジオのトークショーや新聞の投書欄を賑わしたのが、バリスタの嘆きだった。

何かというと、コーヒーに砂糖を入れるなというのだ。バリスタの職人としての意識が砂糖を入れさせないという。そんなに砂糖を入れたければ勝手に自分で入れろとばかり、「DIY Sugar」のサインを掲げたカフェも出る始末。

「もしあんたがラージサイズのカプチーノを頼んで、砂糖を2つ入れたら、それはコーヒーじゃなくて、単なるチョコレートと砂糖だ」というわけだ。

さらに原理主義のバリスタたちは、スキムミルクやラージサイズ、エキストラホットなどの注文に文句を言っている。それらは本来のコーヒーの味を損なうと言うわけだ。

すでに「No soy, no skim」や「No decaf or large cup」などのサインを出すカフェもある。babycinoなんて問題外!だ。

芳香あふれるコーヒーの美味をお客さんに提供したいというお店は、なんとかお客に自分たちの誇るコーヒーを出すために、注文された砂糖の量をそれとなく減らしたりするなど、毎日、バリスタたちの格闘がシドニーのカフェで展開されている。なかにはソイミルク・エキストラホット・ラテを拒否されて、抗議のために1時間以上お店に座り込んだお客も出たという。客も負けまいと戦いを挑んでいるようだ。

さて、シドニーのコーヒー戦争、果たしてどちらに軍配が上がるのか。

読者やリスナーからも、Double-shot-decaf-large-cup-soy-latte with sweetenerはもはやコーヒーとは呼べないという意見も寄せられている。また、イタリア人はミルクは朝食のコーヒーに入れるだけで、イタリアでラテを頼むとミルクが出てくるんだ、という意見も寄せられた。

カフェで頼んではいけないもの

砂糖/スキムミルク/ソイミルク/ラージサイズ/エキストラホット

さあ、明日からのコーヒーどうしようか。原理主義者の言うように、ここは基本に戻って、「カプチーノ、レギュラーサイズ、ノーシュガー」といきますか。

カフェ

で頼んではいけないもの

砂糖/スキムミルク/ラージサイズ/エキストラホット

 

カフェで頼んではいけないもの

砂糖/スキムミルク/ラージサイズ/エキストラホット

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