おしゃれ英会話様の留学比較ポイント〜失敗しないエージェント選...
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「毎日小学生新聞」に載った小学6年の男の子の手紙が反響を生んでいます。投書は5月18日付の毎日小学生新聞に掲載され、毎日新聞でも大きく取り上げられました。
「突然ですが、僕のお父さんは東電の社員です」と始まる手紙には、
<原子力発電所を造ったのは誰でしょうか。もちろん、東京電力です。では、原子力発電所を造るきっかけをつくったのは誰でしょう。それは、日本人、いや、世界中の人々です。(中略)発電所を増やさなければならないのは、日本人が、夜遅くまでスーパーを開けたり、ゲームをしたり、無駄に電気を使ったからです。そう考えていくと、原子力発電所を造ったのは、東電も含み、みんなであると言え、(中略)みんなも無責任があるのです。>
と書いてありました。最初にこれを読んだ時は、子どもながらにきちんとした手紙に感心しました。
そうすると案の定、ネットの世界では、東電社員が子どものふりして書いたんだろうという書き込みが溢れました。
子供を盾に使うなよ
ガキのふりした大人だろそんくらい分かれよw
どう見ても東電社員の自作自演にしか見えなくなった
毎日新聞の社員が実際に、東京都に住む、ゆうだい君(仮名)に会いに行ったというのだから素直に信じたいですね。
ゆうだい君の手紙は、最後に、「(原発について)みんなで話し合ってきめるべきなのです。そうすれば、なにかいい案が生まれてくるはずです」と書いています。
その後、毎日小学生新聞には全国の子どもたちから反響が寄せられているようです。
毎日新聞のサイトに掲載された子どもたちの賛否の声を紹介します。
◆ぼくは、東電がまちがっていると思います。人々が大量に電気を消費するから原発をつくるしかなかったというのは、いいわけにしか聞こえないと思います。安全だといい、人々をだまし、古くなった原子炉をうごかしつづけてきたことにより、事故が起こってしまったことも問題です。手紙には、原子力にみんながたよっていたから事故が起こってしまったという感じで書いてあったけれど、それは東電の人たちが、福島の人たちに、道路をよくしたり、補助金を出したりして、たよらせるようにしむけたのだと、ぼくは思います。(京都府・小6)
◆私は、原発事故にかんして国民全体に責任があるという考え方には反対です。電気の無駄使いについては責任があるかもしれません。でも、私たちは危険性についてどれだけ知らされていたでしょうか? 学校で習ってきたでしょうか? むしろ、学校の掲示板に、原発はクリーンなエネルギーで、安全で不可欠なものだというポスターがはってありました。そうしたポスターや作文の募集もありました。それをしたのは、東京電力と国です。そんな教育をうけた私たちが、原発はあぶない! つくらないほうがいい! という意見をもつことができたでしょうか。これからみんなで話し合って、大人が何を間違えたのか、を考えていく必要があると思います。(神奈川県鎌倉市・小5)
◆私の友達に、お父さんが東電で働いている子がいます。前は、明るくて文武両道で、みんなから好かれるすっごく良い子だったのに、今は不登校ぎみで、私を含む数人としか話しません。どうして、何も悪くない彼女がいじめられるのでしょう。原発は、人の役に立ちますが、今回のように人を傷つけることもある「もろはのつるぎ」です。今回の地震は1000年に1度の大地震。せめて新しい発電方法が見つかるまで、原発を批判しないでください。(M)
◆僕は(ゆうだい君の)意見に一番共感を覚えた。なぜなら、僕の母は経済産業省に勤めているからだ。原発事故の問題では東京電力だけでなく経産省も批判されている。母も加害者という意識が強く、とても申し訳ないと思っているようだ。確かに、国や東電の責任も大きいが、電気を日々の生活で大量に使っている国民全員、いや世界全体の責任でもあると主張したい。(東京学芸大付属小金井小・6年)
◆僕のお父さんも東電の社員です。お父さんが原発に行くときは、とても心配です。たしかに東電にも責任はあるけど、全面的に東電に責任をおしつけているのはすごくいやな感じです。責任をとらないといけないのは、国だと思います。国と日本人が便利を求めているから、原発が必要とされたのです。(横浜市立汲沢小・6年)
こう読んでくると、最初の、ゆうだい君の手紙といい、賛否の意見といい、今どきの子どもたち、小学生たちのしっかりとした考え方に驚かされます。本当に小学校5年生や6年生の意見なの? と思ってしまいます。
こんなにしっかりと物事を考える子どもたちがいるのなら、日本の将来は安心だ、などと思っちゃいました。自分が小学生だった頃、鼻をたらして遊び回っていたことを思い出して情けなくなりました。
でも、気になるのは、親が東電に働く子どもたちがいじめられていることです。テレビや新聞.雑誌による東京電力バッシングが、子どもたちの世界のいじめを加速しているのでしょう。
東京電力を批判するのはしようがないですが、子どもをいじめるのは筋違いです。おそらく大人たちの言動を見て、子どもたちも真似てしまうのでしょうね。
みんなに責任があるということで、結果的に誰も責任を取らない無責任な社会にしたり、責任の希薄化を進めてしまうのには抵抗があります。いじめの問題もありますが、ここはしっかりと東京電力や政府、学者など、これまで原子力発電を推進してきた人たちを批判すべきでしょう。
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