本来この場では語りきれない思い出の数々をちょこっとだけ教えてもらいました。

-メルボルンに来たきっかけと現在のお仕事について簡単に教えてください。

メルボルンは、約10年前に日本で知り合ったメルボルン出身のBaz（彼氏）と一緒にワーホリビザで来たのが初めてでした。

10ヶ月滞在した後、また二人で日本に戻り、一年仕事をし、お金を貯めては翌年1年バッパー旅行という日々を繰り返していました。

30代に入り、そろそろどこかに定住しようかと、2年前にメルボルンへ戻り、現在は食品輸入、卸しの会社で働いてます。

-世界1周旅行をしよう、そう思ったきっかけは？

まず世界旅行のきっかけとなったのが、ワーホリを終えて２人で日本に帰る途中で９年前にフラーっと行った東南アジアです。この時は初バッパーで少し緊張しながらシンガポール、マレーシア、タイを２ヶ月間回りました。

発展途上国、聞いた事もない言語、初めて食べる現地のご飯、一泊１００円の部屋のカビだらけのベッド、海の底まで透き通るような綺麗なビーチ。日本とオーストラリアででぬくぬくと育ってきた私たちにとっては衝撃的で人生観を変える最初の旅でした。

-2度目の旅。陸路オンリーの大陸横断。

初めての東南アジアバッパー旅行で、味をしめた私たちは日本に戻り、すぐに仕事を探し次の旅資金を貯め始めました。

そしてようやく準備の出来た２００６年１月、２回目の旅に出発！シンガポールからモロッコまで大陸縦断の旅です。普通のバッパーだと何か物足りないと思い、何があっても飛行機を使わず陸路で辿り着くというルールを設定しました。

少し慣れた東南アジアから始まり、中国、モンゴル、シベリア鉄道に乗ってロシア、東欧、バルカン半島、ヨーロッパそして最終目的の地モロッコへ。実際１年かけて旅をするともうホリデーという意識はなくなって毎日がサバイバルという感じでした（笑）

-3度目の旅。テーマは現地での触れ合い。

前回の大陸横断の旅は、毎日移動していたので今回はどこかでボランティア活動などをしながら１ヶ月以上定住して、現地の人たちともっと触れ合おうというテーマで、２００８年５月に南米へ。ペルー、ボリビア、チリ、アルゼンチン、南極、ウルグアイ、ブラジルを１０ヶ月かけて旅をしました。

２カ国目のボリビアのジャングルで運命のボランティアに遭遇をし、Animal Refugeにて２ヶ月間ジャガーの世話を担当する事になりました。

朝７時ネイティブの鳥のエサやりから一日は始まり、１７時までジャガーの散歩、山火事の季節には２４時間体制でジャングルの見張り、鎮火活動をする時もありました。電気もガスもなく水は井戸水でハードな生活でしたが、一緒に働いている仲間にも出会え、貴重な経験ができました。その後アルゼンチンのウシュアイアで南極行きのクルーズが格安で手に入り、これで世界７大陸制覇できました！

-これまでの旅の中で最も印象深かった国とエピソードがあれば教えてください。

よくこの質問をされますが、困ります(笑)　

ただ今まで行った国ですごくイメージと違ったのがモンゴルでした。砂漠のような茶色いイメージしかなかったのですが、アクアブルーの湖や鮮やかな緑の草原、ジャイアントだけどやさしい田舎の人々が印象に残っています。言語も独特でもう一度訪れてみたい国のひとつです。

-さやかさんにとって旅の醍醐味とはなんですか？

一期一会。旅に出なければ、知り合える事の出来なかった人たちとの出会いです。また、自分達で勝手にですがルールを作って、それを成し遂げた時の達成感でしょうか。人生は一度きり、思い立ったが吉日です。

-今後の野望などありますか？

いつかは世界にある全ての国をバッパースタイルで制覇します！

Yudaiメモ

これまでに世界40カ国以上をバックパッカーとして渡り歩いてきたさやかさん。

当然ながらそんな貴重な経験をこの場で語りきることなど出来る訳もなく・・・。ごめんなさい。

私も学生時代は「旅だー！！」なんて、強行スケジュールにて無計画な行き当たりばったり旅行を繰り返していましたがそれとはスケールも覚悟も違うさやかさんの旅。

20代は思いっきり好きなことしよう。そんな思いっきりの良さも、世界一周実現の礎になったかと思います。

世界に存在する全ての国を周遊するというさやかさんの野望。

・・・絶対にやると思います（笑）

「人生は一度きり、思い立ったが吉日。」

良い言葉ですね。